【ライブドア・ニュース 9日 東京】 − CBS MarketWatchによると、8日のニューヨーク為替市場は、米労働省が朝方発表した6月雇用統計で、失業率が5.0%と3年9ヵ月ぶりの低水準になったものの、同月の非農業部門就業者数が、市場予想を大幅に下回る前月比14万6000人増に留まり、まちまちな結果となったことから、ドルは対ユーロで下落、対円で上昇した。ドル/円は、米雇用統計の発表後、一時14ヵ月ぶりの高値となる1ドル=112.50円を付けた後、前日比0.2%高の1ドル=112.17円となった。ユーロ/ドルは、前日比0.1%高の1ユーロ=1.1959ドルで取引を終えた。

  6月の雇用統計の結果が、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ方針に今後、影響を与えるかどうかについて、市場では、影響は軽微との見方が大勢となっている。現在、米国以外の国では政策金利の据え置きや引き下げが行われており、FRBが今後利上げに踏み切ることで、金利格差が拡大し、さらにドル高が進むと見られている。

  一方、7日に同時多発テロが発生したイギリスのポンドは、対ドルで一時、19ヵ月ぶりの安値となる1ポンド=1.7310ドルを付け、結局、前日比0.4%安の1ポンド=1.7361ドルで大方の取引を終えた。対ユーロでは、0.6%安の1ユーロ=0.6886ポンドだった。【了】