山形城北高等学校(山形)
■山形城北はどんな学校?山形県山形市にある山形城北高等学校は1926年に山形裁縫女学校として創立。48年には学制改革により山形城北女子高校となり、02年に共学化して現校名となった。現在は普通科と特進科が設置されている。陸上部は全国高校駅伝大会(女子)の常連。男女バレーボール部も県内の強豪として知られている。野球部は歴史こそ浅いものの、近年、実力を付けてきており、昨秋は山形大会でベスト8に入っている。
■山形城北野球部の紹介現在、野球部は2年生26名、1年生27名の計53名。前田 豊主将は「今の1、2年生はチームワークが良く、集中力があり、投手陣が豊富にいるのがセールスポイント」と、話す。年末には恒例となっている山形県野球場マラソンを実施。グランドから往復40kmほどある山形県野球場までランニングし、そこで来年に向けての決意表明を一人ひとりが行っている。
■山形城北を引っ張る選手は?安部 光祐選手は1番打者として秋の大会で打率.500を記録し、リードオフマンとして打線を牽引。本間 琉斗選手は、全試合に先発出場し、チームの勝利に貢献した。また、身体能力に長けている河合 風馬選手は足が速く、前田主将は「走塁のセンスがあって守備範囲も広いので、守備でも攻撃でも相手チームから警戒されるような選手になってもらいたい」と、期待している。
■秋季大会で得た手応えと課題地区大会の一次予選は「守備のミスで相手に無駄な点数を献上するケースが多かった」と、話す前田主将。そこで、秋の大会では「とにかくひとつのアウトを疎かにせず、27個のアウトを積み重ねる」というテーマで臨んだという。そして、2回戦の九里学園戦は12対2の6回コールドで快勝。前田主将は「昨夏の大会では、非常に悔しい負け方をした相手だったので、試合前から選手の気持ちがひとつになり良い結果を残すことができた」と、胸を張った。ただ、準々決勝の鶴岡東戦は2対5で敗れ、「ヒット数や内容は決して負けていなかったが、長打と短打の差が点数の差となって表れた」ことから、この冬はプッシュアップ、シットアップ、チンニング、綱登り、縄跳び、スリングといったトレーニングで体作りをし、スイングスピードや球速をアップさせる目論見だ。
■この冬の意気込み前田主将は「気が緩んでしまいがちなオフシーズンなので、チームとしてのテーマ、さらに個人としてのテーマをしっかりと持ち、一つひとつのことを『最後までやり通し、出来るまでやりきる』」と、チームの目標を宣言。そして、今夏の山形城北は甲子園初出場と、聖地での1勝を目指す。
チームワークは最高!ここからは、前田 豊主将(2年)と安部 光祐副主将(2年)の二人にお話を伺いました!
左から前田豊選手と本間琉斗選手(山形城北)
Q. 秋季大会で見つけた課題を教えてください。
前田:秋は故障等もあって、思うような活躍が出来ずに悔しい思いをしたので、春にはエースとなりチームを引っ張っていきたい。そのために、連投できる体力、ピンチに強い精神力、打者を打ち取るための投球術を身につけていきたいです。安部:長打力とミート力が課題です。
Q. この冬は、どんな冬にしていきたいですか?
前田:主将として先頭に立ち、背中でチームを引っ張れるようになるために、自分自身に負けず妥協することなく取り組んでいきたい。安部:一日一日を大切にし、後悔しない冬にしたいです。
Q. 野球をする上でのモットーはありますか?
前田:「努力は人を裏切らない」。安部:「ピンチはチャンス」です。
雪の中でのトレーニング(山形城北)
Q. では、チームの好きなところや、ここは他のチームに負けない!というところを教えてください。
前田:チームワークが最高に良いところです。安部:自分も、チームワークの良さと盛り上がりの良さですね。
Q. 最後に、このオフシーズンで「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!
前田:球速を5キロアップし、信頼される投手になる!安部:守備、打撃ともにチームを引っ張れるような選手になるために、このオフシーズンは誰よりもスイングとゴロ取りの守備練習をやってチームメイトからの信頼を勝ち取ります!
前田選手、安部選手、ありがとうございました!
トレーニングの様子(山形城北)今をしっかりと積み重ね、まだ見ぬ新たな景色を手に入れよう!最後に増井 文夫監督にお話を伺いました!
Q. 新チームが始まってから、どのようなテーマをもってチーム作りをされて来たのでしょうか?
新チーム結成当初は守備に不安があったので、守備の強化をテーマに基本練習から取り組んできました。
Q. 昨秋の大会を振り返り、冬の強化ポイントを教えてください。
守備を基本から鍛えた結果、試合を重ねるごとにミスが減り、秋の大会では3試合で1失策と練習の成果が表れました。しかしながら、準々決勝では中盤まで互角に戦っていながら最後は力の差、長打力の差で敗戦してしまいました。
甲子園出場という目標を達成させるには精神的にも身体的にもパワーアップが必要不可欠なので、自分をどれだけ追い込めるか? どれだけ本気になって取り組むか?が大きなポイントとなります。ですから、この冬は『出来るまでやる。最後までやりきる』をテーマに追い込んでいきたいと思います。
Q. 最後に、厳しい冬の練習に励んでいる選手たちにメッセージをお願いします!
このチームのスローガンでもある『積小為大』を大切に、今出来ること、今やらなければならないことをしっかりと積み重ね、まだ見ぬ新たな景色を手に入れよう!
増井監督、そして山形城北高校野球部の皆様ありがとうございました!
今年も大好評!【冬が僕らを強くする 特設ページ】各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!