米労働省が8日に発表した6月雇用統計によると、6月の非農業部門就業者数(軍人を除く、季節調整済み)は、市場予想コンセンサスの前月比19万4000人増を大幅に下回る同14万6000人増にとどまった。6月の失業率は、前月の5.1%に対し、5.0%と2001年9月以来の低水準となった。また、同時に発表された5月の非農業部門就業者数は、前回発表の前月比7万8000人増から同10万4000人増に上方改定された。

  6月の平均時給は、前月比3セント(0.2%)増の16.03ドルとなった。週平均労働時間は、前月から変わらず33.7時間だった。製造業の週労働時間も変わらずの40.4時間。

  6月はサービス業が15万人増加した一方、生産業は4000人の減少し、うち製造業は2万4000人の減少と1月以来最大の減少幅となった。建設業は1万8000人増、派遣業は9000人増、医療は2万5000人増、小売業は2000人増だった。

  一方、6月は、278業種のうち就業者を増やした業種は55%となり、前月の57%から減少した。を大きく下回った。製造業では、84業種のうち就業者を増やした業種は35.7%と2003年10月以来最低水準となった。【了】