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 2月15日、木村拓哉(44)主演映画『無限の住人』の完成報告記者会が行われた。木村拓哉と言えば、現在、SMAP解散後初の主演ドラマ『A LIFE 〜愛しき人〜』(TBS系)が放送されている。第5話までの平均視聴率は13.8%。今クールのドラマでは好成績だが、“キムタク”にしては物足りない数字だ。

「木村さん主演のドラマの最低視聴率は『アイ'ム ホーム』(テレビ朝日系)の19%です。このままいけば今回のドラマでワーストを更新し、“キムタクブランド”が崩壊してしまいます。それを挽回するためには、映画『無限の住人』のヒットは是が非でも成し遂げたいところ」(テレビ関係者)

 ところが、この映画にも不安要素はある。人気漫画の実写映画に付きまとうキャスティングへのファンからの反発だ。案の定、制作発表から、「木村ではキャラクターのイメージに合わない」との声が上がっている。しかし、それ以上に問題なのは、「監督が、あの映画『テラフォーマーズ』の三池崇史監督(56)です」と、映画関係者は話す。

「三池監督は、『金集めがうまく、映画を量産する』『バイオレンス描写には定評がある』などと言われていますが、要は、来た仕事を断らないタイプ。何でもかんでもオファーを受けて、作業も早いのでとりあえず形にはする、流れに任せるタイプともいえます。当たれば大きく当たるけれど、外れれば駄作。果たして今回はどうなるやら……」

■三池×キムタクの厄介な事情

『無限の住人』は、木村拓哉、そしてジャニーズ事務所の威信を賭けた作品だ。しかし、“ジャニーズの顔”木村を主演にしたために、ある悲劇が起こってしまう可能性がある。

「撮影現場には藤島ジュリー景子副社長(50)が頻繁に顔を出し、内容にも相当注文もつけていたといいます。三池監督は流されやすい人なので、『木村をカッコよく撮れ』と言われたら、注文通りにしてしまう。結果、映画がちぐはぐになっていくのでは。また、『無限の住人』は残虐描写が多く、バイオレンスが得意な三池監督が撮るということで成功を期待する声も上がっていましたが、その点もジャニーズからの要望で、マイルドになっている可能性も否めない。観客の期待に応えられないとなると、ヒットする要素がさらに薄まります」(前出・映画関係者)

『PON!』(日本テレビ系)のインタビューで、三池監督から注文を「なにもいただいていない」と答えた木村だったが、その裏で三池監督がジャニーズから注文をいただいていたとしたら不安ばかりが募ってしまうが。

文・真田栄太郎(さなだ・えいたろう)※1978年神奈川県出身。大学在学中にフリーライターとして活動を始め、『東京ダークサイドリポート』(ワニマガジン社)、『週刊宝島』(宝島社)、『Hot Dog Press』(講談社)などに寄稿。現在は週刊誌の記者・編集者として事件、芸能取材に奔走する