CBS MarketWatchによると、7日の米株式市場は、ロンドンで地下鉄とバスを狙った爆破テロ事件が発生したことを受けて、取引開始直後は、急落して始まったものの、米経済への影響は限定的との見方が強まり、主要銘柄を中心に買いが入った。結局、ダウ平均株価指数は前日比31.61ドル(0.31%)高の1万0302.29ドルと小幅反発して引けた。一方、ハイテク株のウェートが高いナスダック総合株価指数は同7.01ポイント(0.34%)高の2075.66、S&P500株価指数は同2.93ポイント(0.25%)高の1197.87とそれぞれ反発して引けた。

  7日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で、米国標準油種WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の8月物は、前日比0.55ドル安の1バレル=60.73ドルと反落して引けた。

  個別銘柄の値動きでは、ロンドンの爆破テロ事件による観光への影響が懸念され、航空関連株が売られた。米航空最大手アメリカン航空を傘下に持つAMRグループが前日比1%安の12.08ドル、コンチネンタル航空が同1.5%安の13.31ドルで引けた。一方、セキュリティ技術関連株は買われ、公共交通機関向けの監視システムを製造するデジタル・レコーダーズが前日比0.52ドル(23%)高の2.75ドルと急伸、爆発物探知機を製造するアイソニックスも同0.14ドル(4.6%)高の3.17ドルと上伸した。

  また、米小売最大手のウォルマート・ストアーズは、6月の既存店売上高が前年同月比4.5%増で市場予想を上回り、前日比0.13ドル高の49.51ドルで引けた。また、米ディスカウントチェーン大手のターゲットも、6月の既存店売上高が同9%増となり、前日比0.86ドル高の56.42ドルと上伸した。米生保大手のメットライフは、メリルリンチが同社の投資判断を「バイ(買い)」から「ニュートラル(中立)」に引き下げたことを受けて、同0.60ドル安の46.10ドルで引けた。【了】