ロンドン爆発事故:英株価、急落=英中銀の利下げの公算も
AFX通信によると、7日朝のロンドン金融市場は、ロンドン市内での一連の爆発事故を受けて、株式市場やポンド相場が急落する一方、投資資金を避難させる動きから英国債市場が急騰している。
同日午前8時50分(日本時間16時50分)ごろにロンドンの地下鉄オルドゲート駅などで爆発が発生してまもなく、ロンドン中心街のラッセル広場付近で2階建てバスが爆発、負傷者が出た模様。地下鉄の爆発については、電気系統の故障から爆発が発生したとの報道もあったが、警察当局はテロの可能性を否定していない。
英株式市場では、主要株式指数のFTSE100指数は一時160ポイントと急落し、午前10時45分現在で、126.4ポイント下落の5103.2ポイントで推移。前日は、2012年のオリンピック開催地決定で、株価は賑わっていたが、朝方から一転して相場は急激に冷やされた格好となった。
一方、為替市場ではテロ懸念から、ポンドに売りが集中。午前9時59分現在で、ポンド/ドルは1.7418ドルと午前8時14分時点の1.7525ドルから急落した。ポンドは対ドルで2003年12月14日以来の安値水準まで下落。一方、ユーロ/ポンドは0.6883ポンドと同時点の0.6810ポンドから上伸している。カリヨンのアナリスト、ダラハ・マハー氏は、爆発事故で投資家がリスク回避から資金を分散させており、スイス・フランが上伸していると指摘。また、同日開催される金融政策委員会では、「今朝の事故について英中銀では、すでに軟調な消費者信頼感を一段と弱まる恐れを懸念するだろう。また、今年の旅行シーズンがピークを迎えるかなかで旅行業界への影響も不安視される」として、事前の予想では金利据え置きが多勢だが金利引き下げの可能性も強まっているとの見方を示した。
株式、為替市場から資金が逃避するなか、英国債市場では資金の受け皿となり、午前10時27分現在、10年物国債は0.2上伸の106.7で推移。HBOSのエコノミスト、マーク・ミラー氏は、「(爆発)報道を受けて、国債に買いが集まっている」と述べた。
英金融市場では、英グレンイーグルズG8サミット(主要国8ヵ国首脳会議)で同日からの実質討議の行方に注目が集まっていた。【了】
同日午前8時50分(日本時間16時50分)ごろにロンドンの地下鉄オルドゲート駅などで爆発が発生してまもなく、ロンドン中心街のラッセル広場付近で2階建てバスが爆発、負傷者が出た模様。地下鉄の爆発については、電気系統の故障から爆発が発生したとの報道もあったが、警察当局はテロの可能性を否定していない。
一方、為替市場ではテロ懸念から、ポンドに売りが集中。午前9時59分現在で、ポンド/ドルは1.7418ドルと午前8時14分時点の1.7525ドルから急落した。ポンドは対ドルで2003年12月14日以来の安値水準まで下落。一方、ユーロ/ポンドは0.6883ポンドと同時点の0.6810ポンドから上伸している。カリヨンのアナリスト、ダラハ・マハー氏は、爆発事故で投資家がリスク回避から資金を分散させており、スイス・フランが上伸していると指摘。また、同日開催される金融政策委員会では、「今朝の事故について英中銀では、すでに軟調な消費者信頼感を一段と弱まる恐れを懸念するだろう。また、今年の旅行シーズンがピークを迎えるかなかで旅行業界への影響も不安視される」として、事前の予想では金利据え置きが多勢だが金利引き下げの可能性も強まっているとの見方を示した。
株式、為替市場から資金が逃避するなか、英国債市場では資金の受け皿となり、午前10時27分現在、10年物国債は0.2上伸の106.7で推移。HBOSのエコノミスト、マーク・ミラー氏は、「(爆発)報道を受けて、国債に買いが集まっている」と述べた。
英金融市場では、英グレンイーグルズG8サミット(主要国8ヵ国首脳会議)で同日からの実質討議の行方に注目が集まっていた。【了】