CBS MarketWatchによると、米人材派遣会社チャレンジャー・グレイ&クリスマスは6日、6月の米企業のレイオフ(一時解雇)者数は、各社がリストラ計画を発表したことで、前月比35%増の11万0996人となり、17ヵ月ぶりの高水準となった。増加のうち、自動車セクターが4万5378人、小売セクターが2万4065人だった。

  2005年上期のレイオフ者数は延べ53万8274人で、前年同期比14%増となった。一般的に、レイオフは夏季に減少するが、同調査は季節調整を行っていない。同社のジョン・チャレンジャー代表は、「レイオフが夏に増えているというよりも大規模なレイオフが増えていることの方がより大きな驚きだ」と話している。

  また、同調査は企業が発表したレイオフ計画の合計であり、通常の退職など自然減耗分は含まれていない。労働省発表の最新データによると、4月の失業者数は、前年同月比25万人増加の460万人(うち、レイオフは160万人)だった。 【了】