AFX通信によると、独通信最大手のドイツテレコムは、同社の米携帯電話サービス子会社ティーモバイルUSAの売却について、12月までに決定を行う模様だ。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが3日付で伝えた。売却された場合、売却額は250億−300億ドル(約2兆8000億−3兆3500億円)になる見込みで、ドイツテレコムは、米国での携帯電話ネットワークの構築や改善を今後は独自に行うことになる。

  また、英紙オブザーバーは3日付で、ティーモバイルUSAの売却先として、ティーモバイルと同じ技術を採用している英携帯電話大手ボーダフォン・グループが最有力と報じた。ボーダフォンは、ティーモバイルUSAの完全子会社化を目指すとしている。同紙によると、ボーダフォンは現在、米ベライゾン・ワイヤレスの株式を少数保有しているが、ティーモバイルUSAの買収のためこれを売却して買収資金を得るとしている。【了】