2016年12月の求人メディア全体の広告掲載件数が前年同月比21.1%増となったことが、全国求人情報協会のまとめで分かった。

 12月分の求人広告掲載件数等集計結果によると、求人メディア全体の広告掲載件数は前年同月比21.1%増の110万6692件で、9カ月連続の増加。前月比は13.3%減だった。

 11月は前年同月比0.6%増に留まったが、12月は16年5月以来の20%を超える増加となった。

 メディア別に前年同月と比べると、有料求人情報誌3万2776件(6.1%増)、フリーペーパー29万2229件(20.5%増)、折込求人紙5万4382件(9.3%増)、求人サイト72万7305件(23.1%増)。

 有料求人情報誌、フリーペーパー、折込求人紙がプラスに転じ、求人サイトも引き続き堅調だ。

 地域別に前年同月と比べると、北海道・東北3万3627件(10.8%増)、関東・甲信越12万392件(21.8%増)、中部・北陸5万9873件(26.1%増)、近畿6万6600件(10.8%増)、中国・四国3万802件(14.8%増)、九州・沖縄6万8016件(14.1%増)となった。

 全ての地域で前年同月を下回った11月から一転して、全ての地域で前年同月を上回った。

 また、同協会が会員求人メディアの営業担当者や編集担当者123人から回答を得たウォッチャー調査(調査期間:16年12月26日〜17年1月10日)によると、12月時点の企業の求人意欲は、正社員、アルバイト・パート、派遣・業務請負のいずれも3カ月前(16年9月時点)に比べると減少しているものの、高い水準を保っている。

 一方、求人意欲の先行き(3カ月後の求人意欲)を見ると、「高くなる」もしくは「やや高くなる」と回答している割合が、正社員は77.2%、アルバイト・パートは82.9%、派遣・業務請負は74.08%となっており、高い採用意欲が継続すると見込まれている。