マレーシア、ペナン島の世界遺産の街、ジョージタウン。マレー、中国、インド、ヨーロッパなど、異なる文化が共存する「文明の十字路」として発展してきた歴史をもつこの街では、さまざまな建築様式が混在するユニークな街並みが楽しめます。

ジョージタウンにある、マレーシアを代表するコロニアルホテルが、「イースタン&オリエンタル・ホテル」。頭文字を取って「E&O」とも呼ばれています。

白亜の外観が優雅なこのホテルは、1885年にアルメニア人のサーキーズ兄弟によって設立されました。サーキーズ兄弟は、1887年にシンガポールの「ラッフルズ・ホテル」を創業したことでも知られる人物です。

イースタン&オリエンタル・ホテルは、全室スイート仕様というペナン島屈指の高級ホテル。ヘルマン・ヘッセ、チャールズ・チャップリン、サマセット・モームなど、数々の著名人も宿泊したというホテルは、外界とは隔絶された優雅なムードに満ちています。

宿泊はもちろんのこと、イースタン&オリエンタル・ホテルは、アフタヌーンティでも有名。宿泊しなくても気軽にコロニアルホテルの雰囲気が楽しめるのです。

アフタヌーンティーがいただけるのは、創業当初の雰囲気を残すヘリテージ・ウイング。ドアマンが出迎えてくれる玄関から館内に足を踏み入れると、白を基調とした優雅な空間が目に飛び込んできます。

エントランスから左手奧に進んで行くと、ティールーム「ザ・1885」があります。

アフタヌーンティーセットは、65.3リンギット(約1700円)。物価の安いマレーシアだけあって、高級ホテルのアフタヌーンティーとしてはかなり手頃です。

ザ・1885の店内は、老舗ホテルらしい英国調のクラシカルな空間。街の喧噪を忘れて、ゆったりとしたひとときが過ごせます。

アフタヌーンティーは、選べるお茶に、スコーンやサンドイッチなどのスナックが載った2段トレーと、スイーツプレートのセット。

スイーツは、タルトやマカロン、ムースなど、いずれも可愛らしい小ぶりサイズです。

それでも、デザートとしていただくにはかなりのボリュームがあるので、当日のランチは抜くか、早い時間に軽めに済ませておくといいでしょう。

アフタヌーンティーを楽しんだ後は、ぜひホテルの敷地内を散策してみてください。海に面したプロムナードは最高に開放的で気持ちがいいですよ。

高級感漂う空間と、南国の開放的なムードとのコントラストがまた魅力的。賑やかな街中とはまるで別世界の贅沢な静けさを楽しんではいかがでしょうか。

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名前 ザ・1885(THE 1885)
住所 Eastern & Oriental Hotel, 10 Farquhar St.
電話 04 222-2000
アフタヌーンティー営業時間 14:00〜17:00
公式サイト http://www.eohotels.com/1885.php