学生の窓口編集部

写真拡大

大学生活でも、社会人になっても、困った後輩というのはいます。いくつになっても人間関係というのは難しいところがありますが、後輩に関しては、先輩であるあなた自身の身の振り方次第で敵にも味方にもなるでしょう。健全で生産性のある関係を後輩と築くために、叱り方について確認しておきましょう。

■偉そうな後輩には、2人きりで諭す

新しく入ってきた後輩で、すぐに気になる困ったちゃんと言えば、タメ口で話すなど偉そうな後輩でしょう。タメ口を使って良いかどうかの判断基準は人によってさまざまですが、先輩に向かってタメ口が許されると思う人はそう多くないはずですよね。そんな後輩はたいてい、「親しみを表している」と言いながら、気持ちとしては「先輩にもタメ口で話せてしまう俺ってスゴい」と勘違いしています。良く言えば自尊心が強い、悪く言えば自信過剰でしょう。

社会人に聞いた! メンタルが弱い後輩を叱るとき、気を付けるポイント4つ

彼らを頭ごなしに叱ったり注意したりしても、口うるさい先輩だと思われるだけかもしれません。有効な注意の仕方としては、2人きりのときに静かに諭すことです。タメ口で先輩に話すような後輩は、客観的に見て周囲からの信用を失うということを伝えましょう。例えば、こう言ってみてはいかがでしょう。「私は君が多少無礼でも気にしないよ。でも、人前でもそのような態度だったら、いつか君は信用を失って、ひとりぼっちになってしまうだろうね。だから、礼儀正しくしておいた方が君のためだと思うんだ」。

■大きな問題を起こした後輩には、短く叱り、「なぜ」を説明

偉そうというレベルを超えて、問題を起こしてしまう後輩もいるでしょう。内部の人間関係をかき乱したり、ときには外部の人たちとトラブルを起こしてしまうこともあります。実際に何か不利益が発生しているなら、ちゃんと叱ることが必要になります。叱るときには、人前を避けましょう。誰だって、叱られているところを人に見られたくはないものです。問題が発生してしまったのですから、まずは強く、短く叱るところから始めます。

叱る目的は、後輩を委縮させるためではなく、今後また同じ問題を起こさせないためです。そのためには、その行動の何がダメなのか、どうしていけないのかということを冷静に説明しましょう。

■感情的にならないように細心の注意を


叱る側として注意しておくべきことは、感情的にならないようにすることです。怒りに任せて爆発させるだけでは、その後輩に何も伝わりません。むしろ悪いことに、「キレやすい先輩だなあ」などと思われて終わりになってしまいます。問題の後始末で右往左往させられた張本人だと、なかなか冷静になれないかもしれません。そんなときでも、対応は対応、叱ることは叱ると頭の中で分けて、感情を横に置いておくようにしましょう。

■まとめ

困った後輩にはいろいろな種類がいますが、誰でも素晴らしい能力を発揮する可能性を秘めています。何となく蚊帳の外に置くのではなく、ちゃんと叱ってあげることで、組織全体のためにもなるのです。ときには自分の感情を抑える必要もありますが、それによって得られるものは大きいので、ぜひ頑張ってみてはいかがでしょうか。

(ファナティック)