東京都心でも実は、「タヌキ」時々見かけます...北の丸公園周辺を歩く
東京23区は意外と緑が豊か、というのは東京都民には広く知られるところ。規模の大きな公園や庭園になると、都心部とは思えないような野生動物を見かけることもある。さすがに熊や鹿なんかはいないが、例えばそう、タヌキなんかはたまに会うことが出来るのだ。国立公文書館が2016年4月21日に投稿したツイートには、そんなタヌキの可愛らしい姿が映されていた。実際に周辺まで出向いて、コンクリートジャングルならぬ、コンクリート&ジャングルな東京の街の様子を紹介したい。
開催中の特別展「徳川家康」の主人公の家康について、腹黒い狸親父のイメージをお持ちの方がいるかもしれません。実は、当館では、まれに本物の狸を見かけることがあります。ご興味ある方はぜひ、ご来館ください。#徳川家康 pic.twitter.com/jyiC3E6SWN
- 国立公文書館 (@JPNatArchives) 2016年4月22日
ビルを抜けるとそこは...
タヌキが目撃された場所は皇居の北側、北の丸公園内だ。広大な敷地内部は緑に覆われ、湖も存在しているため、タヌキが生息できる環境が整っている。あわよくば出会えないか、としばらく公園内部を散策したのだが、残念ながら見つからなかった。そもそもタヌキは夜行性であるため、明るい間に目立つ場所に居るということは中々ない。筆者は以前、都内でタヌキと遭遇したことがあるのだが、あれは相当なレアケースだったのだと実感した。
ところでこの北の丸公園、東京都民には説明不要だと思うが、都会のど真ん中に位置している。そのため、周辺の様子と合わせて見ると、コンクリートの街並みと緑の深い景色のギャップを楽しめる。
こちらは北の丸公園最寄りの九段下駅出口周辺の様子。広い道路のわきにはビルがあり、人通りも多い。周囲には学校や大学がいくつもあるため、時間帯によっては学生で更ににぎやかになる通りだ。
九段下駅付近
そこから少し進むと景色が一転し、深い緑に覆われた北の丸公園が姿を現す。
北の丸公園外観と日本武道館
公園内には、タヌキが目撃された国立公文書館以外にも日本武道館や科学技術館、国立近代美術館がある。訪問当日はイギリスの音楽グループ「イル・ディーヴォ」の来日公演が日本武道館で行われており、公園内にはファンの人々が集まっていた。
ちなみに武道館の屋根の上についているこのたまねぎのようなオブジェ、正式名称は「擬宝珠(ぎぼし)」といい、仏教における宝珠を模したものだという。ただ、ネギが魔よけになるという説もあるため、半分ぐらいはたまねぎと言える。
たまねぎだ
余談だが、北の丸公園内部には公共施設や公務員向けの住居以外に、民間向けと思しきマンションもある。六本木ヒルズとはまた違ったステータスになりそうだ。「家はお濠の中にあるんですよ」なんて言えたら一目置かれるのでは......?