2016年4月6日の山形新聞(ウェブ版)の報道によると、軽自動車に軽油を入れるというトラブルはかなり多いという。2015年12月には一か月間で269件もの燃料入れ違いによる依頼が日本自動車連盟(JAF)に寄せられたという。このような、「殆ど無いのでは」と思われるような一見珍しい案件は、実はかなりの件数が報告されているという。その中から2つピックアップして紹介したい。

(画像はイメージ。david paceyさん撮影。flickrより)

子供閉じ込め、高速道路逆走...

毎年夏になると、子供を車に残して店に入り、子供が熱中症に......というニュースが報じられる。こういったことはそこまでの数は無いような印象を持っていたが、2015年7月14日発行のJAFのニュースリリースによると、2014年の7月と8月の間だけで依頼件数は438件にも上ったという。1日に約7件発生している計算になる。

「パチンコに夢中になって〜」というパターンが報道されているが、実はその主な原因は「子どもが内側から誤ってロックした」と「電子キーの電池切れ」の2つだったという。

炎天下の自動車内部の気温はすぐに上昇する。ちょっとの時間だから、と油断せずに、乳幼児を放置せず、鍵もきちんと管理を心がけたい。

また、高速道路での逆走案件も見逃せない数だ。2015年4月27日発行のニュースリリースによると、2011年から2013年の3年間での逆走件数は合計で541件と想像以上の数だ。年齢層別にみると、65歳以上が68%を占めている。2016年2月にも香川県の高速道路を2時間以上逆走しながら走行し、接触事故が起きたこともあったが、発生件数をみると全国どこでも起こり得る事故と言える。

JAF作成の動画からは、高速道路における逆走の再現映像を見ると、逆走車の見分けにくさ、視認から衝突までの時間の短さが良くわかる。