高知県の中西部に位置し、愛媛県との県境に接する、人口約5000人という小さな町、それが津野町だ。この津野町が制作したテレビCMが、高知県内はもとより、愛媛県、岡山県などでも放送され、話題となっているという。

キャッチコピーが「津野だ!つーの!」というらしい。ずいぶん以前に聞いたことのあるようなセリフだが、津野町だけに復活が実現したようだ。その話題のCMとは、いったいどんな内容なのだろう?

気温0度の中、町長自ら水をかぶる!?

CMは3編に分かれ、その全てに池田三男町長自身が出演している。YouTubeでも公開されているので、その一つ、町内にある長沢の滝を舞台とした「祈願!決死の水行」篇を見てみよう。

「祈願!決死の水行」篇

気温0度の中、気合を入れながら水をかぶるのは、池田町長である。頭には「ツノ」を付けている。ハート型(?)の穴から流れ出るという長沢の滝だが、カップルや夫婦、家族で訪れるとしあわせになれる!という噂があるとのこと。多くの観光客が訪れることを祈願して行う決死の水行だが、どこかユーモラスなのは池田町長の人徳だろうか。

もう一つ、「天狗高原でステップを踏む!」篇というのがある。高知と愛媛の県境で、町長自らただひたすら反復横跳びするというシチュエーションだ。

「天狗高原でステップを踏む!」篇

天狗高原は日本三大カルストのひとつ。石鎚連峰から太平洋まで見渡せるという絶景スポットらしい。遊歩道も整備されていてハイキングにもってこいのリゾート地だが、町長はそんな景色に目もくれず、愛媛県と高知県の県境をジャンプしている。CMディレクターからOKが出るまで、いったい何回跳んだことだろう。

こんなオモシロCMとメイキング映像が、津野町観光ネットに掲載されている。CM放送スタート以来、津野町役場には高知県外からの問い合わせが増えているという。この4月からは、「奥四万十博」というイベントも始まる。きわめてタイムリーなPRとなっているようだ。


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