吉野家のとある店舗で「牛タン定食」が販売されている。焼いた牛タンとごはん、みそ汁、キャベツとニンジンのマリネがついて820円。他店では見たことのないメニューだ。

記者は都内某所の吉野家で、店頭にその垂れ幕が貼りだされているのを偶然発見した。吉野家の牛タン。果たしてどんな一皿に仕上がっているのか。実際に食べてみることにした。

塩麹でさっぱりした味付け



注文から5分ほどで到着。皿の上には6〜7枚のタンが広がっている。塩麹を使っているため、いわゆる「タン塩」とは一味違う、やさしい塩分と甘みが特徴的だ。また麹の作用からか、タン独特のコリッとした歯ごたえは軽減され、やわらかい食感になっている。


牛タン定食

皿の端には「唐辛子味噌」。これをつけると、タンが引き締まる。ネギを巻いて、ご飯と一緒にほおばると、まさに至福。唐辛子に刺激された舌を、マリネでクールダウンして、みそ汁をずずーっ。いままで吉野家で感じたことのない感覚だ。


店頭のポスター

吉野家広報に問い合わせたところ、このメニューは実験段階のため、どの店舗で販売されているかは公表できないとのこと。「できましたら、そっとしておいてください、というところが、基本ではございます」。ベールに包まれたこのメニュー。運よく見つけたときには、ぜひとも注文をおすすめする。