中国メディア・捜狐汽車は6日、「中国人はやっぱり日系車が好き」として、今年1月度の中国自動車市場において日系メーカー車の販売台数が軒並み前年同期比で大幅に増加したことを報じた。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 中国メディア・捜狐汽車は6日、「中国人はやっぱり日系車が好き」として、今年1月度の中国自動車市場において日系メーカー車の販売台数が軒並み前年同期比で大幅に増加したことを報じた。

 記事は、1月の中国市場における日系4大メーカー車の販売状況について紹介。トヨタは12万5000台を売って前年同月比32.1%を達成、レヴィンが同55%増と好調だったことを伝えた。ホンダも10万7357台で同20.7%増を記録、とくに東風ホンダが同57.6%増と躍進したとした。

 また、日産はシルフィが好調なこともあり12万7300台で同9.4%増、マツダもアクセラが出色の売り上げを見せ、2万5974台と同5.7%増、12カ月連続での前年同期比増を達成したと紹介した。

 日系メーカーの好調ぶりについて記事は、昨年10月に中国で実施された小排気量自動車取得税の半減措置が日系車の販売を顕著に後押ししたとする業界関係者の見方を伝えた。また、日中関係の緊張緩和に加え、フォルクスワーゲンの問題が発生したことで日系車を選ぶ消費者が増えたことも背景に挙げる声が出ていることも併せて紹介した。

 中国自動車市場全体の冷え込みが取り沙汰されているなかで軒並み業績を伸ばしたことは、日系メーカーの好調ぶりを伺わせるものと言える。中国市場ではSUVの人気が急速に高まっており、今後はSUVの販売をめぐる各メーカーの争いが激しくなるものとみられる。日系メーカーも今年続々とSUV車の新モデルをリリースする構えを見せている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)