二酸化炭素などの温室効果ガスによって地球の平均気温が長期的に上昇する「地球温暖化」によって、南極の氷が溶けたり海水が膨張したりして海水面が上昇する危険性が叫ばれています。もしも温暖化によって海水面が上昇したとき、どこがどれだけ水没して地形がどのように変化してしまうのかは、海面上昇のレベルに応じて水没エリアを地図に表示できる「Global Sea Level Rise Map」を使えば一目瞭然です。

Global Sea Level Rise Map - Global Warming & Climate Change Impact

http://geology.com/sea-level-rise/



Global Sea Level Rise MapはGoogleマップをベースに作られたウェブアプリで、画面左上に海面上昇の値を変更するプルダウンメニューがある以外は、使い方はGoogleマップと同じ。



海面上昇の値は、「+1m」から「+60m」まで選ぶことができます。



もちろん地図を動かしたり、拡大・縮小することも可能。水位が7m上昇した場合の日本はこんな感じ。それほど変化がないように見えますが……



関東地方はこんな感じ。千葉県には内海が入り組み、東京都の湾岸から埼玉県にかけて海が浸食しています。



東京都を拡大してみます。「+3m」だと、足立区や湾岸エリアが消滅しかけ。



「+5m」



「+9m」では東京都の足立区・江東区・葛飾区や千葉県の浦安市・市川市、埼玉県の川口市・草加市・八潮市・三郷市が壊滅的な状況に陥ることが分かります。



海水面の上昇が死活問題の島国・ツバルだと、そもそも「+0m」でも危機的な状況は……



「+5m」で風前の灯になり……



「+13m」でほぼ消滅する模様。



なお、13mも海面が上昇すると、大阪、名古屋、東京を中心とするの三大都市圏はすべて壊滅的な打撃を受けことになりそうです。



また、中国の上海も「+13m」では沈没。



ヨーロッパの沿岸沿いに位置するオランダやデンマークでは、国土の大半が失われています。



「+13m」では世界最大の湖のカスピ海もおよそ2倍の大きさに。



地図を拡大してみると、カスピ海は黒海とつながっている模様。どうやら世界最大の湖ではなく中央アジアの内海になってしまうようです。