いかに経験値を増やすかが大切!/泉本 行志
先日の記事でサラリーマン的な愚痴の話をしました。
ビジネスの仕組みを理解せずして、
「会社はボッたくってる!」
「あの人は給料もらい過ぎ!」
的なことを愚痴っているだけでは駄目だと書きました。
だからといって、
「会社はあなたに活躍の場を与えてくれるものだから、
感謝して会社に貢献しましょう!」
という綺麗ごとを言いたかったわけでは全然ありません。
ある読者の方から、
「やっぱり普通の人は独立を目指すより、会社に残ってどう活躍するかを考えた方がいいでしょうか?」
むしろ、他人が作った会社(今勤めている会社)に頼らなくても、
ビジネスの仕組みを理解して、
自分でそれを作れるようになるべきだし、
これまで勤めていた会社の冠がなくなっても、
あなたの名前で声がかかる存在になることを考えるべきです。
そして、もしあなたが今サラリーマンをしていて将来独立を考えているなら、そのために今やるべきことは、
「会社を利用すること」
です。
会社勤めをしている今その立場でこそできることに 最大限注力すべきです。
私は独立した後に、それを強く思いました。 後悔しました。
振り返れば会社勤めをしていたとき、その気になれば、 もっといろいろなことを会社のお金で出来たはず。
たとえば、
- 企業のブランディング調査
- 海外工場の立ち上げ
- 新製品の立ち上げ
- 従業員満足度調査
- 社内のワークショップの講師
- 新商品発表会のプレゼンター
- 特殊技術によるコールセンタ支援システムの導入
などなど
当時常にいくつものプロジェクトを抱えていたので、 「このクソ忙しいのに、これ以上もう無理!」 と上記のプロジェクトの打診が実際にあったとき、 断った(逃げた?)んです。
そのときには、サラリーマン意識もあったので、 「仕事増えても給料上がるわけでないし、週末出てまで仕事したくないし・・」 という感じも正直ありました。
でも、独立してから振り返ると、 「もったいないことをした。。」 の一言です。
「経験値(経験知)」というのは、 ものすごく価値があります。 経験知が豊富にあることで、 独立起業した後の自分のビジネスへの発想・活動の幅が大きく広がります。
会社の金で、会社の信用のおかげで、独立してからではなかなかできない 経験をいくらでも積むことができる立場にいたのに、自分は・・・ と後悔しました。
人脈だってそうです。私はあまり社交的な方ではないですが、 独立するとやはり人脈がものをいうのを痛感します。 たとえ、最初は会社名で得た人脈であっても、 個人としてのつながりに発展させることは可能です。
今の会社にいるうちに、その立場をうまく利用すること。 あなたの勤めている会社には、将来独立したときに役立つ 経験の場、ノウハウ、人脈が豊富に転がっています。 それを利用しない手はない。 それは、あなたの意識次第でどうにでもなります。
目の前の宝に気付き、もらえるうちにたっぷり頂いときましょう。