大川 耕平 / 株式会社スポルツ

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日米の健康サービスビジネスで成功している(拡大している)モデルが採用しているのが「クラス・コミュニケーション」メソッドです。

ひとつのクラス(複数人)に対して先生やコーチなどがあるテーマ設定や目標追求をサポートするコミュニケーションです。

リアルな教室やグループレッスンからネット上のコミュニティなどバリエーションがあります。

学校の授業などはこの原型と言えます。実はこのメソッドには多くのメリットと魅力があります。

どうすれば健康サービスモデルの多拠点化(ボリュームアップ)が可能かという質問をよく受けますが、クラスコミュニケーションの品質づくりと効率化にその可能性ありとコメントしています。

つまり、健康サービスのスケールの鍵を握るのがクラスコミュニケーションなのです。

クラスという空間・単位・構造に対してどのような動きが成果があがる方向性

導く力学があるのでしょか?

  • ピア・プレッシャー

クラス参加者同士がお互いを励ます存在として機能する。

これを機能させるようにコミュニケーションのデザインに成功すれば継続率の向上にダイレクトに作用し始めます。

参加者同士がお互いに気を配ることになるので環境提供とその場の時間品質管理に注力できるようになります。

  • トゥギャザー

クラス参加者同士が同じテーマに取り組む同志となり、つながることでモチベーションを維持しやすくなる。

これも参加者同士を互いに認め合う文脈を提示し、その物語の中に導いてあげるナビゲーション技術を学ぶことにより広範囲多彩な個性同士でもトゥギャザー意識醸成ができるようになります。(簡単 に言うといくつかの有効な台詞があります)

この2つはサービスプロセスをいかに好ましく成長構造を持ったデザインにするのか?という視点で今後ヘルスケアビジネス現場では欠かすことができないメソッドです。

もうひとつの魅力はこの2つが顧客接点現場における参加者作用によって創造される価値と対になるものです。

それはクラスコミュニケーション活動によってサービス提供側のスキルがレベルアップして成長して行くという価値です。

成長しやすい現場づくりの要素をクラスコミュニケーションは持っているのだと思うのです。

相互学習関係をデザインすることで価値創造・増幅のキャッチボールが成立していくことがサービスサイエンスの究極の目標だと思うのですが、健康サービスにもそれは当てはまるのだと思います。

このクラスコミュニケーション形式の現場構造は全ての生活者が

就学期に経験済みです。

再現しやすいというメリットもあります。

健康サービスモデルでこのクラスコミュニケーションスタイルというシンプルな構造で運営することで成長構造を描けるという認識をぜひとも共有させてください。

昨今は様々なライフログをトラッキングできるデバイスやアプリが全世界だ盛り上がってきています。

FitbitやJAWBORN UPなどの海外デバイスから国産も多数ありますし、アプリはRuntastic(約7000万ユーザ)やMyFitnessPal(約8000万ユーザ)などスポーツアクティビティから睡眠までをトラッキングできるものが今後も続々と登場してくると言われています。

継続してこそ価値のある健康サービス、ウェルネスサービスの業界でクラスコミュニケーションをうまく活用していくビジネスモデルがリードしていくはずです。ぜひ、今後もこの視点で健康サービス領域をウォッチしてください!