INSIGHT NOW 編集部 / クイックウィンズ株式会社

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今日、8月25日は「パラスポーツの日」です。

2020年に開催される東京パラリンピック。その開会式と同じ日付の8月25日を「パラスポーツの日」にと、大阪府大阪市の障がい者スポーツを支援する特定非営利活動法人「アダプテッドスポーツ・サポートセンター」が制定しました。

オリンピックとともに開催されるパラリンピックもそうですが、パラスポーツはどうもマスメディアではマイナーな取り扱いになってしまっています。けれど、日本でも世界に誇るハンディキャップ・アスリートがたくさん活躍しています。

たとえば、プロ車いすテニスプレーヤーの国枝慎吾選手。国枝選手はグランドスラム車いす部門で、男子世界歴代最多となる計38回(シングルス19回・ダブルス19回)優勝の記録保持者です。グランドスラムシングルスで3冠を計4回達成し、ダブルスではキャリアグランドスラムと4大会連続優勝を果たしています。また、パラリンピックでもシングルスで2個・ダブルスで1個の金メダルを獲得しています。

このすばらしい実績にも関わらず、錦織圭選手のようにマスコミに追い回されたり、巷でもてはやされたりしないのが、パラスポーツの現実です。

かつて日本の記者がロジャー・フェデラー選手にインタビューしたときに「なぜ日本のテニス界には世界的な選手が出てこないのか」と聞いたら「何を言っているんだ君は? 日本には国枝慎吾がいるじゃないか!」 と言ったという逸話があります。マスメディアの人間でもこの程度の認識だったのです。

ソチパラリンピックの頃からパラリンピックの中継や報道が増えてきた印象がありました。WOWOWでは今年から、グランドスラム車いす部門を全試合放映するそうです。ようやく日本でもパラスポーツがメジャースポーツとして認識されてきたのかもしれません。2020年の東京ではオリンピックとパラリンピックに分け隔てのない運営・報道がされるようになるといいですね。