坂口 健治 / クイックウィンズ株式会社

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  • アカウンタビリティを常に意識して仕事を行うことは単に結果に責任を持つということとはちょっと違います。

「自分が出した結論、アウトプットについて、少なくとも自分が納得したプロセスをきちんとした説明ができるか」ということです。結果的に自分のやったことに対して説明責任を持つということです。



その説明というのは、客観的に見て合っているか間違っているかは問題ではありません。自分なりに信じて、理詰めで考えて「だから、こういう結論に至りました」という説明を自信を持って言えるかどうかがポイントです。



「自分が出した結論、アウトプットについて、他者(多くは依頼者)がきちんと納得できるきちんとした説明ができるか」という事とは違いますので、見比べて違いを確認してくださいね。



職場では案外、経験も違えば、得意分野のフィールドも違う、そんないろんなバックグランドの持ち主が一緒に同じ仕事をしなければいけないことが多いわけです。客観的に見て合ってる間違っているも当然あるわけでしょうが、そんなことは、問題ではありません。



指摘されて最終的に自分が間違っていたと感じれば、素直に訂正するか受け入れればいいだけのことですね。



ポイントは、自分が信じて疑わないほど、突き詰めて引き受けた仕事をやったかどうか、迷いはないか、迷いがあったとしても、それにどのような考えどのように対処したから、自分の判断として結果的に今の結果に至っているのかを信念を持って語れること。それが大切なのです。



立場が違って、例えば目上の人から、或いはお客さんから、「それは違う」と言われたら、自分が納得するまでは戦う(気持ちの上では)こと。だって、信念を持って自分なりに結論付けたわけですから、ちょっとした指摘でころっと結論が変わってしまうようなものなら、もっとちゃんと考えて貰いたいと感じるわけです。そこまでアカウンタブルであることを多面的に追求することが大切だと感じます。目上だから...年が上だから...お客さんだから...そんなことは関係ありません。


戦う姿勢とアサーション


いつも戦う姿勢で持論を展開すること、そこから初めて信頼関係が生まれます。言うことに素直に従うばかりでは、結局言わないとだめですから、安心して任せられませんよね。そういうことです。

(たまに「とにかく言うこと素直に聞きなさい」「言われた通りにしなさい」という姿勢で仕事を依頼する残念な上司やお客さんがいます。そういう場合は、戦う姿勢は逆効果となりますので、心の中でアカウンタビリティを意識しつつ、相手を見て対応は決めましょう。)

ちなみに「戦う姿勢」というのはあくまでも心の中の話です。アサーションという言葉がありますね。自分以外の他人に対して、反対意見を展開する際の効果的なコミュニケーションの作法というか技法です。
私も直ぐに顔に出てしまうほうなので、まだまだですが、たまにニコニコしながら、鋭い(反対)意見をいう人見かけますよね。そういう技法です。


このように、
「自分が出した結論、アウトプットについて、少なくとも自分が納得したプロセスをきちんとした説明ができるか」

に拘り続けていくこと、積み重ねていくことで、だんだんと、 「自分が出した結論、アウトプットについて、他者(多くは依頼者)がきちんと納得できるきちんとした説明ができる」
に近づいてくるのだと思います。