● 楽天 1 - 6 西武 ○

<15回戦・コボスタ宮城>

 西武が球団ワーストの連敗記録を13でストップ。先発の菊池雄星が7回途中無失点の熱投を見せ、今季6勝目(6敗)を手にした。

 不名誉記録に終止符を打ったのは若きエースだった。地元・東北での連敗ストップに燃える菊池は、立ち上がりからエンジン全開。初回は二死から一、二塁のピンチを背負ったが、5番サンチェスを空振り三振。勢いそのままに、2回も三者連続三振を奪い、初回から4連続三振をマークした。

 打線の援護を受け、3-0となった3回以降も安定感抜群のピッチング。4回からは3イニング連続の三者凡退に抑えると、7回は先頭の4番ペーニャにヒットを許したが、続くサンチェスを注文通りの併殺打に打ち取った。

 完封も視野に入ってきた菊池だったが、二死から6番枡田に四球を与えたあと、足のつりを訴えコーチ陣がマウンドへ。一旦は続投を選択したが、7番後藤にレフト前ヒットを許したところで、西武ベンチは2番手・増田にスイッチした。

 その増田も代打の代打・伊志嶺に不運なヒットを許し二死満塁とされたが、続く9番山崎の意表を突いたセーフティ・バントを、落ち着いて本塁へ送球しフォースアウト。この回を無失点に凌いだ西武は、8回を高橋朋、6点リードの9回は牧田を投入し試合を締め括った。

 連敗中不発だった打線は、初回に4番中村が二死二塁からタイムリーを放ち先制。3回は相手守備の野選で2点目を加えると、さらに一死満塁から、5番栗山のショートゴロの間に3点目を加えた。

 9回は先頭の1番秋山が、重苦しい空気を振り払う10号ソロを放ち貴重な4点目。さらに二死から、6番メヒアにも2点タイムリーが生まれ試合を決めた。