もしかして私、うつ病? 最新技術を用いた検査方法“光トポグラフィー”をチェック

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梅雨も始まり、外にでるのが億劫に。気持もなんだかどんよりとして、ストレスが溜まっていく……。そんな日々溜まっていくストレスは“うつ病”の要因としても大きく関係していると言われれています。

一説には約15人に1人が悩まされているとも言われるほど身近なうつ病。ところで、うつ病の診断方法や治療方法ってどのようなものがあるのでしょうか? 新宿メンタルクリニックの先生に聞いてみました!

自分ってうつ病? 自分で・病院で、チェックしてみよう


今の自分がうつ病なのかどうか、まずは自分でチェックしてみましょう。日本メンタルヘルス研究センターによれば、チェック項目には下記のようなものがあります。

・抑うつ気分が続いている
・物事に対する興味、ないし喜びが失われている
・不眠症気味、ないし眠りすぎてしまう
・極端な罪責感

いかがでしょう? これらの指標はあくまで目安。当てはまったからといってうつ病というわけでもないし、当てはまらないからうつ病でないということではありませんが、自分自身への“気付き“にはなりそうですね。
もっと詳しく自分のことを知りたいという方には、“光トポグラフィー”という検査方法も。新宿メンタルクリニックの先生によれば、うつ病の患者さんの脳を光トポグラフィーで見ると、ポジティブな出来事に反応する“背外側前頭前野”という部分が機能していない……など、より詳細にその人の症状を見ることができるそうです。

先生によれば、その部分治療すると、灰色のめがねで見ていた世界がクリアになったかのように変わる(!)とのこと。脳を機械で見る、と聞くと、少し怖い感じがしますが……そんな気になる光トポグラフィー、実際に体験してみました!

まずはヘッドギアを付けて脳波を図ります。検査自体は5〜10分と短時間。

診断結果は数値化されてシートで出てきます。

この光トポグラフィーの結果や、十分な問診などから総合的に診断を行うことで、診断の精度を高めることができるようです。先生は、「脳が機能不全に陥っている部分に治療をほどこすだけでなく、患者さんが病気になる前に考えられていた状態に戻ることをお手伝いできればと思っていますね」とのこと。

身近に改善する方法ってあるの?


検査技術も進化しているうつ病ですが、そもそも予防する方法や、身近に改善する方法はあるのでしょうか? 同クリニックの先生によれば、
・運動をしてみる
・外に出て太陽の光を浴びてみる
・食生活を改善してみる
など、ストレスから逃れ、脳に刺激を与えて気分転換をさせてあげるのが予防・改善法になることもあるそうです。 長時間労働を長年続けてうつ病になる人もいるようですし、そこのあなたも、PCやスマホから目を離して気分転換してみては?

また、比較的重い症状を感じるのであれば、病院に行ってみるのもひとつの手。専門機関でカウンセリングを受けることで症状が改善した人もたくさん居ると言います。
また、うつ病が進行すると、脳が機能不全になってしまうこともあるのだとか。そうなってしまった場合、例えば新宿メンタルクリニックでは、TMS(磁気刺激治療)を行っているそうです。TMSは頭の一部に刺激を与えて、機能不全になってしまった脳の一部分を治す医療器具のこと。

重い症状なら、TMSという治療法も


先生によればTMSを使った所、何10年間も悩まされていたような人が治ったという例もあるそうです。もちろん、必ずしも万人に効果があるものではありませんが、長年うつに苦しんでいた人にはより有効な治療法になる可能性があるようですよ! 

FDAによって認可された「ニューロスター」という機械で行うTMS。

治療はこのように楽な体勢で行う感じでした。

うつ病の治療と聞くと、どこか投薬による治療のイメージがありましたが、こうした最先端技術を用いた治療法もあるのですね。

病気にならないことに越したことはありませんが、山あり、谷ありで何があるかわからないのも人生。新しい医療器具が出て治療方法も変わっているというのも覚えておいて良さそうです。