24日、東京・丸ビルで始まったウガンダのエイズの実態をとらえた写真展(撮影:久保田真理)

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12月1日の「世界エイズデー」に先がけて、東アフリカ・ウガンダのエイズの実態をとらえた写真展(日本フォスター・プラン協会主催)が24日、東京都千代田区の丸ビル内通路ギャラリー(2−4階)で始まった。30日まで。

同展では、2006年6月に写真家の小野田麻里さんが撮影した写真約50点を展示している。子どもへのHIV感染を防ぐために母乳を与えられない母親の姿や、両親をエイズで亡くし幼い子どもたちだけで生きる「子ども世帯主」の様子など、HIV感染がもたらしたさまざまな影響を見ることができる。

日本フォスター・プラン協会は、01年からウガンダ中部のルウェロ地域で、医薬品の支給のほかに、エイズ孤児への職業訓練や保健知識を地域住民に伝える取り組みなどを行っている団体。広報担当の久保田恭代さんによると、エイズは病気としての恐さだけでなく、HIV感染者への偏見から地域を壊していく恐さがあるという。「ウガンダでは、感染者もそうでない人も一緒になって立ち向かおうとしている。感染していても地域で自身が役立っていることで、前向きに生きている人々の姿を見てほしい」。

入場無料。開場時間は、午前11時から午後9時(26日は午後8時)まで。【了】

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