世界最初の金属活字本と認められている『直指(ジクジ)』の1ページを、当時のやり方で印刷体験できる(撮影:佐谷恭)

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東京ビッグサイトに、巨大な“本屋”が出現――。日本最大の書籍見本市「東京国際ブックフェア」(同実行委員会・リード エグジビジョン ジャパン主催)が6日から、東京都江東区の東京ビッグサイトで始まった。和書から洋書まで、さまざまなジャンルの本が数十万冊並んでいるほか、最新の印刷技術を見ることができる。9日まで。

 13回目の開催となる今回は30カ国、750社が出展と過去最高の規模。中国やフランスが会場の一角に大量出展しているほか、新設の美術書やデザイン書が並ぶ「アートブックスクエア」や児童書のコーナーには、特に海外からの出展が多い様子が目立っていた。

 会場では、出版社と書店のリスクを減らす「オンデマンド製本」をプレゼンテーションしていたコニカミノルタ<4902>など、最新技術を紹介するブースに注目が集まる一方、大日本印刷<7912>などが展示していた初期の活版印刷技術に改めて注目し、熱心に説明に耳を傾ける人もいた。大韓印刷文化協会(韓国・ソウル市)のブースでは、現存する世界最初の金属活字本と認められており、ユネスコ「世界の記憶」プログラムにも登録されている1377年刊行の『直指(ジクジ)』の1ページを、当時のやり方で印刷体験できる。

 7日までは書店関係者向け。一般公開日は8−9日。開場時間は、午前10時から午後6時まで。入場料は1200円だが、同ブックフェアのウェブサイトから無料招待券を申し込むことができる。【了】

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