20日、ライブドア事件について語る亀井静香・国民新党代表代行(撮影:吉川忠行)

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国民新党の亀井静香・代表代行が20日、東京都千代田区有楽町の日本外国特派員協会で講演し、ライブドア前社長の堀江貴文被告について「ある意味では時代の子であり、時代の犠牲者でもある」と評した。

 亀井氏は「ライブドア事件は、戦後最大の詐欺事件」としながらも、「堀江氏個人を断罪することによって、この問題を扱ってはならない」と強調。「今の日本はモラルハザードの真っ只中で、徒手空拳の堀江氏は犯罪までも敢行する経済活動に走り、足を踏み外した」との見方を示した。

 武部勤・自民党幹事長の二男に3000万円の送金を指示したされる“堀江メール”については、「犯罪を構成しない場合であっても、政治的に問題がある場合には、国会は国政調査権を行使しても国民の前に(真相を)明らかにする義務がある」と主張。「ちゅうちょするならば、後ろめたいところがあると断定されてもやむを得ない」と語った。

 また、昨年の総選挙の堀江被告の出馬について「与党の幹部が、自ら進んで広告塔の役割を果たした」とし、「多くの善良な投資家が『政府が保証している』として、どんどん投資することは当たり前だった」と語った。その上で、自民党総裁である小泉首相らに対して「政治家として一片の良心があるなら、ただちに辞職すべき」と訴えた。【了】

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