「野田首相は見事に何も述べていない。いきなり『正心誠意』を裏切っているのではないか。こんなに見事に首相の抱負や意志や趣旨が抜け落ちた所信表明演説を聞くのは初めてである。何もメッセージが無いのだから、期待の仕様が無い」。驚く勿(なか)れ、田原総一朗氏が寄稿した文章です。歴代政権を、発足当初は少なからず擁護するのが常だった彼は、政権発足3週間を経ずして早くも悲憤慷慨しているのです。「どじょうとは、危なく