金融危機で経営難に陥った米シティグループ傘下の日興シティホールディングスをめぐる交渉が決着した。日興コーディアル証券などは三井住友銀行が中核の三井住友フィナンシャルグループ(FG)、日興アセットマネジメントは住友信託銀行に売却先が決定し、主役は三井住友勢が演じた。「犬猿の仲」と言われてきた三井住友銀と住友信託銀だが、「日興買収を触媒に関係が接近するのでは」との憶測も呼んでいる。