理想の10番像を語った中村俊輔 <br>(写真:二宮渉/フォート・キシモト)

写真拡大

30日放送、フジテレビ「すぽると!」では、横浜F・マリノスに所属する中村俊輔に行ったインタビューの模様を放送した。

インタビューの冒頭、同局・宮澤智アナから「サッカーは好きですか?」と訊かれ、「今一瞬深く考えたな」と呟きながらも、「好きとかは超えてるかもしれないですね。なくてはならないもの」と答えた俊輔。「サッカーをしていなければ?」と訊かれれば、「小さい時はラーメン屋をやりたかった」と話し周囲を笑わせた。

本題に入ると、質問は今季から12年ぶりに再び背負うことになった「10番」という背番号について。「10番イコール、グラウンドの22人の中で一番優れていて、どっちのチームに入ったとしても勝利に導けるような選手」と定義した俊輔は、「一番最初に観たのはマラドーナとジーコですね。ファンタジスタじゃないですけど。10番が似合う選手やポジションがなくなってきて、そういう中でも、そういうプレーをしつつ勝利に導きたい」と理想の10番像を挙げた。

また、35歳の俊輔は「一番いい状態」を訊かれると、「(自分の理想とする状態は)達成できないと思いますけどね。ずっと。達成できるようなことを頭に描いていたら進まなくなるんじゃないですか。去年のMVPとか、チームがいい成績を残したことがピークではない。そういうのは意識したことはない」と答え、過去に感じた“いい状態”についても「そういう風に思わないようにしています。そういうときが怖いっす」と高いプロ意識を垣間見せた。

インタビューの最後に意気込みを訊かれると、「タフなチームになってればいい。もともとACLとリーグ戦できついのに、W杯が入ることでよりタイトになる。個人的にもタフなプレーしなきゃいけない。チーム的にも引き分けを勝ちに、負けを引き分けに持っていける。よければ負けを逆転して勝ちに持っていける粘り強さが大事になってくる」と力強く語った。
(写真:二宮渉/フォート・キシモト)