イタリアサッカー連盟の連盟裁判所は20日、インテルとローマからの異議申し立てを受け、両クラブに対する処分を凍結することとした。これにより、22日に行われるインテル対ミランのミラノダービーで、インテル側のクルヴァ(ゴール裏スタンド)・ノルドは開放されることとなる。また、同日のカターニア戦で、ローマのクルヴァ・スッドも開放されることとなった。

異議が完全に認められたわけではない。だが、インテルとローマにとっては最初の勝利と言えるだろう。インテルは先日のナポリ戦におけるサポーターの「地域差別的行為」、ローマはミラン戦における「人種差別的行為」が理由で、クルヴァ閉鎖の処分を受けていた。

だが、今回の処分凍結の発表により、22日の試合では両クラブのクルヴァにサポーターが入場できることに。インテルのマルコ・ファッソーネGMは、決定を受けて次のように話している。

「もちろん、我々は満足している。いずれにしても、不均衡なんだ。チャントがあっても、アウェーの我々のサポーターは200、300人だった。それなのに、8000人の観客が入るセクションが閉鎖にされたんだ」

「処分凍結は、いずれにしても多くの理由で困惑がある規則だということを意味している。リーグはこの問題に取り組まなければいけない。そして、偽善的ではない解決策を見つけるべきだ。クラブに損害を与えるようなものではない、現実的な解決策をね。チャントや地域差別行為があったときには、それにふさわしい処分をするための解決策を見つける必要があるんだ」