3月16日、東横線と副都心線の相互直通運転が開始し、埼玉と横浜が一本の電車でつながった。これまで85年に渡り、終着駅の役割を担ってきた東横線・渋谷駅は、地下5階に移った。 


相互直通運転のメリットばかりが報道されるなか、ある都民は「副都心線沿線以外の人間には、デメリットしか見えてこない」と話す。


それもそのはず、JR、銀座線、半蔵門線・田園都市線、井の頭線から東横線に乗り換える場合、これまでは1〜2分でホームに到着したのに、新しい東横線・渋谷駅に到着するまで5分近くも要するのだ。


「正直、相当不便になりましたね。帰りはいいとしても、行きは急いでいるし、少しでも早く乗り換えたい。ラッシュアワー時なんて、東横線に行くまで5分以上掛かるんじゃないですか。だいいち、東横線の渋谷駅が終点でなくなったことで、座れる可能性がかなり低くなった。これは大きいですよ。埼玉方面の人など副都心線沿線の人は便利になったかもしれないけど、東京近郊の人たちは不便になったと感じる人がほとんどだと思いますよ」


確かに、JR、銀座線、半蔵門線・田園都市線、井の頭線利用者の方が、副都心線利用者よりも多いだけに、このような不満は今後続出するかもしれない。