試合 :ブンデスリーガ 第9節
開催日:2012年10月27日
結果 :ヴォルフスブルク勝利
スコア:「1−4」
得点者:ドスト オリッチ ドスト ランゲネケ ジエゴ

○ デュッセルドルフ

FW:ダニ・シャヒン
MF:ランベルツ ヴォローニン クルーセ
MF:フィンク ボジェク
DF:ファン・デン・ベルフ ゴンサレス ランゲネケ レフェルス
GK:ギーファー

FW:ナンド・ラファエル
MF:クルーセ ヴォローニン ラルセン ガルブシェウスキ
MF:ランベルツ
DF:ゴンサレス ランゲネケ レフェルス
GK:ギーファー

○ ヴォルフスブルク

FW:ドスト
MF:オリッチ ジエゴ 長谷部誠
MF:ジョズエ ポラク
DF:シェファー シェアー ナウド ファグネル
GK:ベナーリョ

FW:ラキッチ
MF:ロドリゲス ジエゴ 長谷部誠
MF:ジョズエ カーレンベルグ
DF:シェファー シェアー ナウド ファグネル
GK:ベナーリョ


フェリックス・マガトを解任したヴォルフスブルク。そして、長谷部は戦力外からスタメンに復帰し、早速この試合で1アシスト。試合もスコア「1−4」で快勝し、長谷部はボランチではなく右SHでの出場でしたが、90分間フル出場、何度も良いクロスやサイドチェンジを見せ、守備でも気の利いた対応を見せるなど、攻守において高いパフォーマンスを発揮していました。

日本代表で2試合を戦い、それによって試合感覚を取り戻していたタイミングでのマガトの解任、それによるスタメン復帰、という流れが良かったですね。チームとしては、この試合のスタメンのメンバーや戦い方などを考えると、マガト就任以前の状態に時間が戻った、という感じでしたが、次の監督が誰になるにせよ、またここから再出発、という感じになるのかなと思います。

但し、個人的には、長谷部は昨季のヴォルフスブルクでの試合や日本代表での試合を観ていて、かなり肉体的にも精神的にも疲労が蓄積しているなぁ、それによってパフォーマンスが落ちているなぁ、という事を感じていたので、マガトが移籍問題による理由から長谷部を戦力外にしてくれた事は、それによって長期の休養が取れた、というプラス面もあったと考えています。

選手の中には、自分で計算して、怪我やコンディションの不良を理由に、シーズンのどこかで数週間から数ヶ月の休養を取る、という事をやっている選手もいますが、やはりそういう事はやって然るべきかなと思っています。特に、ある程度の年齢になっていて、成長という事よりもコンディションを高く保つ事が最善となっている選手というのは、そういう事をやる必要が高いように思います。

監督の中には、コンディションという事をとても重視して、シャルケのステーフェンスやマンチェスター・ユナイテッドのファーガソンという監督はそういうタイプの監督だと思いますが、そういう場合には監督任せでも良いのかなとは思いますが、しかし、監督の中にはそうではない監督も存在していますから、その場合にはプロフェッショナルなズル休み、という事をやる必要があると思っています。

長谷部のアシストは、後半19分、ヴォルフスブルクの3点目、素早いスローインから長谷部が右サイドの裏へ抜け出しセンタリング。それをドストが決めたものでした。右SHが良いのかボランチが良いのか、そこはまた議論の余地があるとは思いますが、しかし、ポジションがどこであっても、長谷部の展開力や気の利いた守備というのは、やはりヴォルフスブルクに必要かなと思います。

ジョズエという選手は、司令塔的な選手ではありますが、あまり大きな展開というのはできない選手ですし、また、そのジョズエとポラクとジエゴという中盤の選手は、あまり守備力が高くない選手なので、そういう部分でも、長谷部の攻守における能力というのが、現状のヴォルフスブルクには必要だと思います。おそらくこれから先は、長谷部は主力として起用されるようになると思いますので、ここからの巻き返しに期待ですね。