ユーチューブがシステム変更、PSY「江南スタイル」が1位から100位圏外へ 韓国メディアは報じず

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ユーチューブの検索結果が、これまでの再生回数ではなく視聴時間に変更されたことが分かった。

韓国メディアBLOTER.NETによると、グーグルは12日、ユーチューブの動画検索やおすすめ・関連動画を決めるアルゴリズムを変更したことを明らかにした。これまでは再生回数が多いほど優先的に表示されるようになっていたが、今後は視聴時間によって決まるという。「ユーチューブの動画検索システムは、照会数をベースにしていた」「しかし、最近は視聴者が関心を持ち、楽しく鑑賞した動画よりも、照会数が多い動画が優先される現象が発生した」とアルゴリズムを変更した理由について説明した。

システムが変更されることにより、クリックを誘導するための画面やタイトルが減り、動画の内容が重視されることになる。無意味にクリック数を上げるという行為も減少する可能性は高い。

ユーチューブの再生回数といえば、韓国人歌手PSYが歌う「江南スタイル」のプロモーションビデオ(PV)が、ここ最近は1位をキープしていた。再生回数はなんと4億回を突破。韓国の各メディアは「PSYの江南スタイル4億ビュー突破、ユーチューブの伝説になるか」「PSYの江南スタイルが4億ビュー、たった86日で記録」などと報じ、「江南スタイル」が世界規模で人気を集めていることを大々的に伝えていた。

しかし、システム変更後、「江南スタイル」はトップ10どころか、一気に100位圏外(16日16時の時点)へと転落。現在、何位につけているのかすら不明だ。

日本のインターネット上では、今回のシステム変更について、異常なほど再生回数が多い韓国人アーティストへの対抗措置ではないかとの見方が出ている。確かに、「江南スタイル」をはじめとする韓国アーティストが発表したPVの再生回数は、違和感を感じるほどに多い。

今回、ユーチューブがシステムを大きく変えたことについて、韓国ではほとんど報じられていない。唯一報じたBLOTER.NETは、韓国の一般ブロガーがそれぞれ得意分野をリサーチし、記事を寄せているデジタルメディアであり、これまでPSYのユーチューブ記録をこぞって報じてきたような大手メディアらは、今のところ一切取り上げていない。当然のことながら、SPYの「江南スタイル」が100位圏外に転落したことも伝えられていない。

参照:BLOTER.NET

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