ミランのマッシミリアーノ・アッレグリ監督と、下部組織のフィリッポ・インザーギ監督が21日、『ミラン・チャンネル』のインタビューで報じられた口論の可能性について言及した。

アッレグリ監督は「何もなかった。私とピッポの間に問題は一切ない。1分間、意見交換しただけだ。報じられたような侮辱はまったくなく、ね」とコメント。インザーギ監督も次のように続けた。

「認めるよ。私とミステル(監督)の間にケンカはまったくなかった。はっきりさせておきたい。そういうことは存在しない。選手たちも何も気づかなかったよ。何もなかったんだからね。すごく残念だ。私たち全員がミランにとって良いことを望んでいる。今はチームに手を貸すことが必要だ」

その後、アッレグリ監督は「私はミランに長く残りたいと思っている。フィリッポには監督として良いキャリアを送るための特長がすべて備わっている。最高の基礎から始めるのだしね」と話した。

両者の和解は写真からも分かるだろう。ミランオフィスにあるトロフィールームで、2人は互いに並び、握手をして写真に写っている。

ミランは23日にウディネーゼと対戦する。ミランにとっては決定的な一戦だ。アッレグリ監督もそれはよく分かっている。勝たなければならず、できれば納得の勝利でなければいけない。ボローニャ戦のような勝ち方では、何も解決しないからだ。

アッレグリ監督はMFリッカルド・モントリーヴォを負傷から取り戻すが、中盤の謎を解決しなければいけない。MFナイジェル・デ・ヨングか、MFマッシモ・アンブロジーニか? アンデルレヒト戦を受けてより良いのは、モントリーヴォとアントニオ・ノチェリーノの間にアンブロジーニを入れる形だろう。

また、前線やフォーメーションの問題もある。ロビーニョ(カリアリ戦で復帰予定)やアレシャンドレ・パト(おそらくはパルマ戦で復帰)がまだ不在のため、唯一のゴールゲッターであるジャンパオロ・パッツィーニとともに、ケヴィン=プリンス・ボアテングやステファン・エル・シャーラウィを起用することになる。

ディフェンスはどうだろう。イニャツィオ・アバーテが復帰するはずだ。ダニエレ・ボネーラは間に合わないと見られる。そのため、フィリップ・メクセス、マリオ・ジェペス、ルカ・アントニーニにアバーテが加わる形となるだろう。

ヨーロッパリーグでのウディネーゼFWアントニオ・デ・ナターレを見る限り、十分な注意が必要だ。勝ち点1のウディネーゼが、ミランと同じく挽回を期しているということもある。苦しむ一戦となるはずだ。それは昨季も同じだった。このときは、ディ・ナターレのゴールでリードされながら、エル・シャーラウィとマキシ・ロペスのゴールで逆転している。この一戦は、ミランにとってターニングポイントとなるかもしれない。