FWアレッサンドロ・デル・ピエーロが数週間前に行われた『CNN』のインタビューで、自身の今後や今、過去について語った。

●プライド&シャイ
「僕はもともとシャイな人間で、それは変わっていない。でも、キャリアにおける状況によって、自分の名前の付いたシュートを騒がれるようになった。『デル・ピエーロ・ゾーン』だね。誇りと満足に満ち溢れているよ」

「でも、これはある程度考えたら終わることなんだ。常に人は新しい挑戦を考えるものだからね。そして、いつも0−0からのスタートだ。これだけスポットライトを当てられる人生で何かを失うか? もちろんさ。プライバシーもちょっと失うよね。でも、自分が手にしたことのすべてと比較したら、僕は正直、文句を言ったりしない」

●マドリッドでの夜
「キャリア最高の思い出は、もちろんワールドカップ(W杯)だよ。子供の夢さ。でも、予想していなかったこともよく覚えている。でも、対戦相手のスタジアムで拍手を受けたときのような、思ってもいなかったことも覚えているよ。たくさんの場所でそういうことがあった。マンチェスター、ニューカッスル、イタリアでもヴェローナやジェノヴァなどだね」

「でも、頂点に立つのは、サンチャゴ・ベルナベウで拍手を受けながらピッチを後にしたときのことだ。サッカーの殿堂で、最も欧州を制覇しているチームを相手に2ゴールを決めて、最も要求の激しい観客から拍手をもらったんだ」

「予想を越えて同じよう起きたのが、トリノでの最終戦だ。観客が20分間以上も止まってくれた。自分でもまだ説明できないことだよ」

最後に、デル・ピエーロは最悪の思い出にも言及している。おそらく、EURO2000決勝で彼が決定的なゴールを外したときのことだと、多くの人が言うだろう。だが、彼はこう話している。

「最も悔しいのは、自分がミスしたゴールよりも、(シルヴァン・)ヴィルトール、そして(ダヴィド・)トレゼゲのゴールだよ。ただ、『そうやってEUROでは負けるけど、それからW杯で優勝する』と言われていたら、僕はそれでよしとしていただろうけどね」