イタリア代表のチェーザレ・プランデッリ監督は19日、EURO2012準々決勝進出を決めた同代表について、7点に値すると語った。また、ベスト8でどこと対戦しようと、イタリアはハイレベルな戦いをするとも話している。一方、FWマリオ・バロテッリがゴールを決めた後に怒りを爆発させたことについて、自身に対する不満もあったかどうかを尋ねると語った。

●魅力
「昨日はこれまでで最も美しくなかった? そうだね。最初の20分間はそうだった。そこからは勝つために試合をしたよ。私はチームに高い評価を与えたい。7点だね。アイルランドが多くをつくることはなかった。簡単なグループじゃなかったんだよ。準々決勝では、どこが相手でも、競争力ある試合をする」

●ベル・ジョーコ(美しいプレー)
「我々はもっとボールを使ったプレーをしようとしなければいけない。アイディアを持って、結果を狙うことだけにとどまることなく、ね」

●バロテッリ
「大事なのはチームスピリットだ。全選手が全力を尽くしている。全員がチームのために走っている。マリオもそうだ。途中出場して、我々が求めたことをやってくれた。笑顔がない? 準備するものではなく、自然と出てくるようでなければいけない」

「大事なのは、彼が素晴らしい青年だということだ。カンピオーネになるためには、飛躍しなければいけない。批判やベンチスタート、チームから多くを求められることを受け入れ、そこから学ばなければならないんだ」

「ゴールを決めたときに、誰に対して怒っていたか? 口をふさいだ(レオナルド・)ボヌッチの行動にもチームスピリットがうかがえるね。バロテッリが私に怒りをぶつけたがっていたか? それは知らない。彼に聞いてみるよ」

「だが、私は彼に満足していた。私は勇気を出して彼を投入したんだ。もっと起用するのが簡単な選手たちだっていた。だが私は、彼のプライドと、何かを全員に示したいという意欲を信頼したんだ。あの20分間はこの3試合で最も良かった」

「ゴールを決めてもマリオは喜ばない? それについても話したよ。彼は喜びを表現することができないんだ。でも、それだって自然に湧き上がるものでなければいけない。準備しておくものではないだろう」

●3バックか4バックか
「大会前のロシアとの親善試合で負けたとき、チームは無意識的に3バックかのようだった。あのとき、私は選手たちが安心感を持っていると考えたんだ。でも、後ろからでもプレーをつくれるような、ユーティリティー性のある選手が欲しかった。(ダニエレ・)デ・ロッシのようにね」

「今は中盤を守り、ディフェンスがとてもうまくいっている。昨日の試合では、中盤に素晴らしいクオリティーがあった。昨日は(アンドレア・)ピルロが普段にないミスをしていたけどね」

なお、会見後の練習で、プランデッリ監督はバロテッリと2分半ほど話している。