イタリア代表は苦しんだものの、EURO2012準々決勝進出を果たした。最初に喜びを表したのは、マン・オブ・ザ・マッチに選出されたFWアントニオ・カッサーノだ。

「これからのEUROはまた別物だ。絶対にね。今夜大事だったのは、(MOMという)賞じゃない。チームが勝ち、グループを突破することだった。だから、今日はみんなハッピーだよ」

MFクラウディオ・マルキージオは終盤を次のように振り返っている。

「素晴らしい勝利と突破という以上に、ベンチでもラストはすごく興奮していた。現実じゃないみたいだったね。素晴らしい知らせが届くまで、時が終わらないかのようだった。僕らはハートとキャラクターを注いで戦った。後半に途中出場した選手たちもね。最後までバランスがあった。ロングボールに少し苦しんだけど、ここから僕らのEUROは変わるはずだ」

GKジャンルイジ・ブッフォンは、このように語った。

「この数日、僕はずっと冷静だった。スペインは偉大なチームらしい戦いをすると確信していたからね。彼らには大きな感謝をしなければいけない。カッサーノと(マリオ・)バロテッリのゴール? 素晴らしい得点だった。僕らは彼らを必要としていたんだ。これまではゴールがなかったけど、今日の2つのゴールで、すべてが楽になったんだ。(決勝が行われる)7月までここにいられるか? とりあえず、24日まではいられるね。僕らが設定していた最低限の目標だ」

DFレオナルド・ボヌッチは、2点目を決めたバロテッリの口をふさいだ理由について、次のように説明している。

「彼は英語で言っていたから、僕には分からなかった。口をふさいだのは、マリオは本能的だし、それが彼の強さだからだ。試合前に彼と話していたけど、どう振る舞うべきかは分かっていたよ」

DFフェデリコ・バルザレッティも主役となった選手の一人だ。

「勝てると確信していたわけじゃない。でも、すべてがうまくいった。苦しんだけど、パフォーマンスはポジティブだったよ。今回は2004年と比べて、少しラッキーだったね。ベスト8? 3チームと対戦の可能性があるけど、どこもすごく強い。ウクライナはホームだし、フランスとイングランドは超一流のレベルだ。どこと当たることになっても、相手は強いチームなんだよ」

イタリアにとってポジティブな一夜となったが、懸念されるのがDFジョルジョ・キエッリーニの負傷だ。代表のチームドクターであるエンリコ・カステラッチ医師は、次のように話している。

「大腿二頭筋の問題だ。こういうケガでは、すぐに回復することはない。だが、これからの検査の結果を待たなければいけないよ」