巨人は、2010年に在籍していたエドガー・ゴンザレスを呼び戻すことを決定した。ボストン・レッドソックス=BOSの主軸、エイドリアン・ゴンザレスの兄貴だ。

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180cm、82kgと小柄な選手。弟のエイドリアン(188cm102kg)を一回り小さくした感じ。同じような髭を生やし、雰囲気もそっくりだ。2009年のWBC当時はそろってサンディエゴ・パドレス=SDに在籍。メキシコ代表として活躍した。兄は11打数3安打、弟は22打数6安打、仲良くAVG.273を記録している。

弟のエイドリアンにも共通することだが、打撃でも守備でも無理のない動きをする。基本がしっかりできているという感じ。またラテン系にも拘わらず、メンタル面でも冷静沈着な印象だ。

小柄でパワーがないためMLBでレギュラーを張るのは苦しいが、守備は堅実。こういうタイプが、NPBで良く活躍すると書いた覚えがある。
⇒  http://baseballstats2011.jp/archives/7085069.html

2010年の入団当初はバットも湿りがちだったが、次第にNPBの野球に順応し、成績も向上した。しかし、9月の試合でタイムリーエラーをして2軍に落とされてそのまま契約解除となった。原監督がよくやる懲罰人事だ。

MLBでもこうした例はなくはない。5/10のNYY対TB戦では、2つエラーをしたエドアルド・ヌネェスが翌日マイナーに落とされた。しかし、それはあくまで1軍半の選手に対する扱いだ。

いやしくもMLB選手に対して失策を責めてマイナーに落とし、そのままクビにするというのは、いかがかと思う。
私は、エドガーは長くNPBで活躍できる選手だと思っていたのだが、結局ここで切れてしまった。

昨年はSDに戻り、AAAで良い活躍をしていた。新外国人ボウカーが見込み違いだった巨人が再び獲得に乗り出したという。

懸念材料は、エドガーが統一球を経験していないこと。もともと非力だし、打撃面ではそれほど多くは望めないかもしれない。

外国人だから本塁打を打って当たり前、という古い考え方ではなく、適材を適所に得るという考え方で、丁寧に使ってほしいと思う。