ワイルド・スピード MEGA MAX<br />©2011 Universal Studios. All Right Reserved.
 全世界63ヶ国でナンバーワンを獲得し、シリーズ史上最高の世界興収を記録した、アクションの常識を覆す最強のエンターテイメント『ワイルド・スピード MEGA MAX』。日本では昨年10月に劇場公開され、初登場1位を獲得。シリーズ5作目にして最大のヒットを記録した同作が早くも2月3日、ブルーレイ&DVDとなって発売されました。

ワイルド・スピード MEGA MAX

 ならず者ドミニクと彼を脱獄させた元捜査官ブライアンは、幾つもの国境を越えて逃亡し、今はブラジルに身を隠していた。永遠の自由を得るため、裏社会の巨額の金を奪う計画を立てた彼らは、世界中に散らばっている敏腕レーサーたちを招集するのだが……。

すべてはココから始まった、初作『ワイルド・スピード』(2001年公開)

 アメリカLAで夜な夜な行われるストリート・カーレースで、凄腕ドライバーのドミニク(ヴィン・ディーゼル)に、ブライアン(ポール・ウォーカー)が勝負を挑む所から物語が始まります。実はブライアンの正体は潜入捜査官で、ドミニクは多発するトレーラー強奪事件の容疑者。ブライアンとドミニクの妹ミア(ジョーダナ・ブリュースター)とのロマンスも手伝い、やがて、二人の間には友情が生まれ、ブライアンは警察官としての任務か、ドミニクたちとの友情か、選択を迫られます…。

“ハチロク”の愛称でお馴染みの「頭文字D」や「湾岸ミッドナイト」などで登場するような日本独自のカスタムカーとはまた異なる、“スポーツコンパクト”と呼ばれるアメリカ仕様のカスタムカーが多数登場。カスタムカーにはお約束のセクシーな美女たちが群がり、車をカスタムする=女にモテるという、野郎どもの妄想を膨らませる要素も欠かせません。

北川景子も出演、番外編『ワイルド・スピード X3 TOKYO DRIFT』(2006年公開)

 時系列では、『ワイルド・スピード MEGA MAX』以降の物語となる同作の舞台は、アメリカから日本の首都・東京へと移り、日本の高校に転校して来たショーン(ルーカス・ブラック)が主人公。これまで行われていた0-400mでの直線勝負や公道レースから、“ドリフト”技術を駆使して、東京・渋谷のスクランブル交差点などを走行するシーンが見所となっています。

ショーンの仲間レイコ役で北川景子が出演している他、レース開始を告げるスターターとして妻夫木聡や、ショーンの父親の愛人として真木よう子、港でのドリフト練習シーンで釣り人として“ドリキン”土屋圭一、ロリータ・ファッションの中川翔子など、豪華ゲストがカメオ出演。学ランが全く似合っていないショーンをはじめ、ショーンのライバル“ドリフトキング”D.K.や、彼の叔父でありヤクザの組長カマタを演じる千葉真一(JJ サニー・チバ)など、アメリカから見た日本文化に対する誤解も多数見受けられます。

史上最速のドリームチーム結成、最新作『ワイルド・スピード MEGA MAX』(2011年公開)

 最新作では、オープニングの列車からの高級ビンテージカー強奪にも目を奪われますが、何と言っても見所は、ダッチ・チャージャー2台がワイヤーで巨大金庫を引きずり、街中のあらやるモノを破壊し尽くすクライマックスのカーチェイス。実際にやったら1mmも動かすことが出来ずにリヤバンパーが外れて終わりなのですが、そこには敢えて突っ込まず。過去最高の興収が証明しているように、過去4作品を観ていなくても楽しめることは保証します。

集大成となる本作では、シリーズ全作の主要キャラが総集結し、史上最速のドリームチームを結成しているので、過去4作品を観ていると更に楽しめます。深夜のストリート・レースの場面を挟んで過去ファンも意識しつつ、冒頭のターゲットとなる「フォードGT40」など往年の名車から、排気量や馬力重視の最新アメリカン・マッスルカーまで、あらゆるジャンルの名車たちが登場し、キャストだけでなく、“影の主役”となるカスタムカーのラインナップも見所となっています。

そして、早くも次回作『The Fast and the Furious 6(原題)』の製作が決定。最強の「MEGA MAX」メンバーに加えて、新たにジェイソン・ステイサムの出演も予定され、更なるパワーアップを果たします。

『ワイルド・スピード MEGA MAX』ブルーレイ&DVD特集ページ