妻が元風俗嬢だったら離婚する? しない!?

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結婚した妻が、以前、風俗の仕事をしていたことがわかった。そのとき、夫であるあなたは、いったいどのようなリアクションをとるのであろうか。

夕刊フジが開設しているウェブサイト「ZAKZAK」の新連載「デリヘルママの相談室」。相談される側の長谷川華さん(38)は、2人の子どもを抱えながら生活のためにデリヘル嬢として働き、いまは11店舗を展開する風俗店チェーンの代表である。1回目の相談は、30代の男性による「妻が元風俗嬢! 離婚を考えているのですが」というもの。

4年前に知り合った妻(27)とは、「2年の交際期間を経て一昨年結婚」。あるとき、「たまたま妻名義の預金通帳を見つけたので中を見てみると、貯金が1000万円近くあ」った。「問い詰めると『ごめんなさい…』と泣き始め、私と知り合う前に2年くらい風俗で働いていて、そのときに貯めたと明かし」た。そして、この男性はいま「子どもがいないこともあり、離婚を考えている」のだという。

この相談に対して、華さんはこうアドバイスする。「相談者さんに考えてほしいのは、奥さんの“今”だけ」であり、「奥さんが過去のことを内緒にしていた理由が、『ご主人を愛しているから』と思うことができない相談者さんの器の小ささが残念でな」らない。

結婚相手の「過去」が結婚後に明らかになり問題になるというケースは、「元風俗嬢」に限ったことではない。女性の場合、「元キャバクラ嬢」をはじめとする水商売や「整形」なども含まれよう。男性だと「元ホスト」や「元ヤクザ」。また、男女を問わず「前科」などがあげられるかもしれない。

筆者自身も、華さんがいうように相手の「今」が重要なのであり、過去がどうであってもかまわない、とは思う。しかし、ちょっとしたきっかけで相手の過去、それも気になる過去を知ってしまった場合、気にならないといったらウソになるとも思う。そして、たとえ気になったとしても、好きな相手を好きでいつづけることはできる。

ようは、華さんのいう「器」の問題なのであろう。誰にだって人にいえないような過去が一つや二つはあるもので、それを乗り越えた上でいまを生きている。そんな「人生の深み」のようなものを重ねていけば、結婚した妻が元風俗嬢だなんてことは大したことではないように思えそうなものだが……。

ちなみに華さんによると、女性が風俗で働く(働いていた)ことが彼氏や旦那にバレる原因で最も多いのが「携帯電話」、その次が化粧や服装など「生活態度の変化」なのだという。たしかに、それが過去であれ現在であれ、人に言えないようなことだからこそ、愛する人にバレないように配慮する努力も必要なのだともいえる。

(谷川 茂)