アーセナルからバルセロナへ移籍したMFセスク・ファブレガスが15日、本拠地カンプ・ノウでのお披露目に臨んだ。セスクであっても、バルサでレギュラーの座は保証されていない。それでもバルサが彼を獲得したのは、マーケットから彼を取り除くためでもあったのだろう。2006年、ファビオ・カペッロ監督時代に、レアル・マドリーが彼の獲得に近づいていたからだ。

この日のお披露目でおそらくは最もデリケートな質問に対し、セスクはこう答えている。
「レアルとのコンタクトについて話すつもりはない。ただ僕に言えるのは、僕に対して常に紳士的で、敬意を払ってくれたということだけだ。バルセロナとは激しいライバル関係にある。すごいバトルが待っているのは分かっているよ。ただそれで、クラブやそこの選手たちに対する大きな称賛の気持ちがなくなるわけじゃない」

バルセロナは17日、スペイン・スーパーカップのセカンドレグでレアル・と対戦する。これがセスクの初戦になるのだろうか?

「グアルディオラ監督が、僕の準備が整っていると思うのなら、フィジカルの調子は万全だよ。まずは、今夜の練習が待ち遠しい。チアゴ(・アルカンタラ)が僕に背番号4を譲ってくれた。素晴らしい行為で、僕は心から感謝している。僕にとって特別な番号だからね。(アレクシス・)サンチェス? 代表戦で対戦したばかりの(アーセナルDFバカリ・)サニャから、とても強い選手だと聞いたよ」

なお、セスクの移籍金について、2900万ユーロ(約32億2000万円)を8月と9月に支払う形でアーセナルは受け入れたそうだ。ボーナスについては、リーグ優勝に関しては2回分支払われる。1回につき250万ユーロ(約2億8000万円)だ。また、チャンピオンズリーグについては、1回優勝で100万ユーロ(約1億1000万円)が支払われる。つまり、最大で600万ユーロ(約6億7000万円)のボーナスが加わるということだ。

さらに、セスクは5年契約の年俸100万ユーロ分の減俸に応じている。この分がアーセナルへ支払われることとなり、最大で移籍金は4000万ユーロ(約44億4000万円)になるというわけだ。