イタリア代表は8月の国際親善試合で勝てないというタブーを破り、世界王者スペインを下した(最後に8月に勝利したのは2005年)。だが、選手たちが浮かれないようにする必要はないようだ。チェーザレ・プランデッリ監督は、「どうして謙虚なのか? 重要な1年が終わったが、さらに重要な1年がこれからやってくるからだ」と語った。

「こういう試合には良いところもあるけど、監督というのは何を改善すべきかを考えなければいけないものなんだ。後半はずっと姿勢を間違えてしまった。フィジカル面で苦しみ、攻めるよりも相手を抑えることだけを考えてしまったんだ。だが実際は、プレーを続ける必要があるんだよ。ただ、イタリアにはたくさんの良いところがあった」

3人の才能を持つ攻撃陣の選手たちについて話さないわけにはいかないだろう。

「21歳になる(マリオ・)バロテッリには、落ち着くことだけを願っている。彼に足りないのはそれだけだ。それ以外はすべてを持っている。(ジュゼッペ・)ロッシとのコンビを試さなかったのは、まずは(アントニオ・)カッサーノとロッシという軽量級のコンビを、次にバロテッリと(ジャンパオロ・)パッツィーニという重量級コンビを見たかったからだ。ただ、マリオとジュゼッペが将来のコンビになることは明らかだよ」

「今から(来年)6月まで、カッサーノがミランでレギュラーになるかどうかは重要じゃない。大切なのは、彼がフィジカルの調子を保つことだ。ミランに残るなら、前線に重要なFWたちがいることが、彼のプライドを刺激するはずさ。最終的に彼がレギュラーになっても、私は驚かないよ」

「ロッシ? イタリアで彼を見られないのは残念だ。彼の運命は本当に不思議だよ。セリエAのビッグクラブでプレーしていれば、誰もが違う目で彼を見るだろうね。エゴイスティックだけど、私はそうなることを望んでいる」

「イタリアサッカー界が冷静とマナー、良識を持つことを望んでいる。言葉の上でも暴力があれば、それに反発するようにね。昨日の試合でもそうだ。スペイン国歌に対するブーイングが聞こえたとき、5万人のファンが拍手をしてかき消した。スペインが我々を称えてくれた理由はそこにもあったんだ」