パレルモは29日のコッパ・イタリア決勝で、インテルに1−3と敗北を喫した。マウリツィオ・ザンパリーニ会長は激怒し、デリオ・ロッシ監督は感極まるという、対照的な感情を見せている。

パレルモのすべての選手たちから慰められたロッシ監督は、試合後に気持ちを抑えることができなかった。同監督は次のように話している。

「私は我々のサポーターに、我々以上の何かをプレゼントしたかった。素晴らしいパフォーマンスと良いプレーでも足りなかったよ。より経験のあるチームが勝ったんだ。我々が互角にやれることは目にしたはずだよ」

「退席処分? 試合を通じて、私はロスタイムがあると言われていた。だが、実際はそうならなかったんだ。パレルモのサポーターたちは、常に我々を支えてくれた。チームが若く、経験がないものの、しっかりプレーをするチームで、良いことも悪いこともあるのを分かってくれたんだ」

「私の将来? このファイナルに関係なく、クラブと話さなければいけない。一緒にすべてを検討するよ。今日はファイナルのことを話し、火曜なり今週中にザンパリーニ会長と会って、私の将来について話をするだろう」

ピッチでは拍手が送られ、感動的だったが、スタンドは熱気に包まれていた。DFエセキエル・ムニョスが退場となり、すぐにロッシ監督も退席処分となったことで、スタジアムを訪れていたシチリアの政治家たちの多くがエミディオ・モルガンティ主審を罵倒し始め、インテルの幹部たちに対して皮肉の拍手を送ったのである。

ザンパリーニ会長も苛立ちを爆発させ、インテルのマッシモ・モラッティ会長の夫人と口論。問題の場面を映像で見ながら、「インテルはビーグルボーイズ(ディズニーに登場するギャングのキャラクター)だ。彼らは奪うことしか知らない。モラッティ? 彼が恥じないのなら、それが物語っているさ…」と叫んだ。