MFアンドレア・ピルロはユヴェントスでの冒険に立ち向かう準備を整えている。後悔はなく、ユヴェントスをイタリアの、そしてヨーロッパのトップに連れ戻したいとの意欲を持っているのだ。アンドレア・アニェッリ会長が求める勝者のメンタリティーを取り戻すべく、アントニオ・コンテ新監督の就任が待たれる新生ユーヴェの最初の補強となったのがピルロである。

「ユヴェントスはミラン、インテルとともに、イタリアで最も重要なクラブの一つだ。世界最高のクラブの一つだよ。勝利を取り戻したいという意欲がある。すでに数年間勝っていないからね。僕は勝ちたい。そして、このチームをトップへ戻したい。勝者のメンタリティーを持つことは重要だ。今年は多くの選手たちが初のビッグクラブでの経験だった。その価値を発揮できなかったんだ。ユーヴェではパーソナリティーと意欲を持つ必要がある。そうじゃないと、食われてしまうんだ」

「ミランでの10年間を経て、僕は新たなモチベーションと別の刺激を必要としていた。すでに何人かのチームメートにはメールで連絡したよ。背番号はまだ決めていない。イタリアや国外の別のクラブからのオファーもあったけど、僕はユーヴェを選んだ。納得させる必要はなかったよ。ユヴェントスへ行けば、何が待っているかは分かっている。魅力的な挑戦になるだろう。僕は自分が正しい選択をしたと確信している。勝つためにはカンピオーネたちが必要だ。成功に慣れている選手たちだよ。僕は、ユーヴェが偉大なカンピオーネたちを獲得するために全力を尽くすと確信している」

「今年は初めてコンスタントにプレーできないシーズンだった。サバティカルだったんだ。あと4、5年、キャリアを伸ばしてくれるだろうね。この10年間、ミランで僕はいつも年間約40試合に出場していた。良いアベレージだと思う。まだコンテとは話していないよ。僕は、多くのほかのMFたちと一緒に、どんなフォーメーションでもプレーしてきた。監督に任せるよ」

MFアンドレア・ピルロを獲得したユヴェントスだが、サンプドリアとの契約が満了するスイス代表DFレト・ツィーグラーの加入も決まったようだ。同選手は25日、ユヴェントスの一員としての初日を迎えた。メディカルチェックを終えて、契約へのサインとお披露目が待たれる。

また25日には、ユヴェントスがチェゼーナFWエマヌエレ・ジャッケリーニに関心を抱いているとのニュースが報じられている。この知らせは選手とその周辺を喜ばせたようだ。ジャッケリーニの代理人の一人、ジュリオ・マリネッリ氏は『Calciomercato.it』の中で、次のように話している。

「震えるような話だね。選手にとって名誉なことで、チェゼーナで素晴らしいシーズンを過ごしたことへの褒美でもある。ただ、メディアによる噂でしかないよ。きっと去年、シエナのコンテ監督とペリネッティSD(スポーツディレクター)が彼を欲しがったことから生まれたんじゃないかと思う。すべてそれだけの話だよ」