マリー・アントワネットの美しさの秘密は炭酸水？
――先生は、スポーツドクターもされているようですが、運動選手にも炭酸水は効果を発揮するのでしょうか。
平石貴久（以下、平石）：炭酸水は飲むことによって、身体の中に二酸化炭素が多くなり、胃が酸欠状態となります。これにより、体は酸素を求めて血管が広がり、体内に酸素を送ろうとするため血行が促進されます。血行促進は身体が温まり、代謝が良くなるため、スポーツ選手や運動をする人に勧めています。実際に私が以前関わっていたJリーグのチームでもトレーニングで炭酸水を勧めていましたし、ドイツW杯で優勝したイタリアチームでも炭酸水を飲んでいたと聞いています。――スポーツ選手にも良いということは、医療の分野でも使われているのでしょうか？
平石：普段の診療の中でも、実際に炭酸水を勧める機会があります。高血圧・糖尿病の患者は、食制限をするのですが、空腹から食の欲求がありますので、無理なくできる食制限をする手法として炭酸水を勧めています。また逆に、食欲のない方や病気明けの方には、胃を刺激し食欲を促進させるために勧める場合もあります。――炭酸水は飲む以外にも効果を発揮する方法があるのでしょうか？
平石：顔にぬる、顔を洗う、入浴するなど体外からの吸収でも炭酸水の効果を享受することができます。――飲むのではなく、肌に塗るのですか!?
平石：先程お話したように、炭酸水は血行を良くするため、飲まずに肌から吸収させても、同様に肌の代謝が良くなり、肌の生まれ代わりを促進させる効果があります。また炭酸は、重曹とクエン酸からできており、この二つの成分が美肌に効果があります。特に重曹は、たんぱく質とくっつきやすい性質があるため、洗顔に使うと肌にたまった古い角質（たんぱく質）を取り除く効果があり、スベスベな肌になります。絶世の美女と言われるマリー・アントワネットは、ドイツから炭酸水を持ってこさせて、そのお風呂に入っていたと言われています。もちろん当時ですから、輸送に時間がかかり炭酸は抜けてしまったかもしれませんが、その炭酸の成分の効果は残っているので、そうやって美容を保っていたのかもしれません。――炭酸水には種類があるのでしょうか？
平石：大きく分けると天然と人口の二つに分けることができます。天然の炭酸水は、人工の炭酸水に比べカルシウム、マグネシウムなどのミネラル分が豊富です。マグネシウムなど最近では食材からの摂取が難しくなっている状況から考えると、天然の炭酸水を飲むことでそれらを補うことができ、骨粗しょう症や腰痛の人にもお勧めしています。――天然の炭酸水には様々なミネラル分が入っているのですね。
平石：一般的にカルシウムとマグネシウムは2：1に合わさった状態で飲むと体の吸収が良いと言われている中、通常診療としては、そのバランスの良いものを人工的に作って患者に提供しています。今回のサポートドリンクである「ゲロルシュタイナー」（サッポロ飲料）は、 世界でも1、2位くらいにカルシウムとマグネシウムの含有量が多い炭酸水です。さらにカルシウム：マグネシウム＝180mg：50mgとバランスも抜群に良いです。医療として人工的に作るのではなく、「ゲロルシュタイナー」のように成分の良い天然の炭酸水で誰もが日常的にどこでも手軽に購入でき、飲める商品があることは、消費者にとってもとても良いことだと思います。平石氏の話によると、炭酸水は、ダイエットのみならず、健康や美容の効果も期待できるようである。皆さんも今日から「炭酸水で健康生活」始めてみようではないか。
■関連サイト
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