ゲイバーに通う“2丁目女子”が急増中
この春“2丁目女子”デビューはいかが?
恋愛の相談は、女友達に相談しても解決しないけど、親しい男友達にはとても話せない。
上司や友達の愚痴は、女友達には話しづらいけど、男友達に離しても分かってもらえない。
「…それじゃあ一体、わたしはこの悩みを誰にぶつければいいの?」
誰にでも、一度はこんなジレンマを経験したことがあるのではないだろうか。
その答えの1つとしてわたしがオススメしたいのが、世界最大級の“ゲイ・タウン”新宿2丁目だ。
――新宿2丁目を訪れる一般女性が急増する理由。
いわずもがな“ゲイの街”として有名な「新宿2丁目」を、ここ最近2〜3年をかけて、徐々に一般の女性たちが訪れるケースが急増してきているという。
その理由は“話やすいから”、それだけだ。“変な気を遣わずに楽に話せる”というのが、人気の理由のようだ。女友達にも男友達にもない、特別な場所なのだ。
――いざ、女2人で2丁目のゲイバーへ潜入!
今回、新宿2丁目にある『トートバッグ』というお店へ実際に行ってみた。
新宿2丁目のはずれ、ビルの地下にその店はあった。意を決して扉を開ける。
「いらっしゃ〜い! あらまあ女の子がお2人さんで。嬉しいじゃないの!」と、まさしく“オネエ口調”で出迎えてくれたのは、イケメンメガネ男子のYOU-MAさん(29歳)。
お店の中には、10人ほど座れそうなテーブル席とカウンターが約8席。言われるがままにカウンターに座って、ドリンクを注文する。「イェイイェイ!」というボーイズたちの掛け声とともに、勢い良く乾杯。こうして女子たちの“ゲイバーナイト”が始まった。
――2丁目ビギナーには“ミックスバー”がオススメ。
まず「新宿2丁目に来るのが初めて」という話をすると、今まで全くの未知であった“新宿2丁目”について、詳しく教えてくれた。
「昼間はゲイという姿を隠して会社に行って、夜になると2丁目に来て本当の自分を開放する。2丁目って、ゲイたちの純粋な出会いの場だったのよ」と、YOU-MAさん。したがって今でも“女性・ノンケ(異性愛者)入店禁止”とするゲイバーがほとんどだという。
「だけど今はインターネットやメールが普及して、わざわざ2丁目に来なくても出会えるようになったでしょ。だから女性もノンケさんも誰でも入れる“ミックスバー”が増えてきたのよ」。
わたしたちのような“2丁目ビギナー”女子は、ゲイバーの中でも必ず“ミックスバー”を目指して行くことが大切である。
「2丁目に来るのが初めての人や女性のお客が入りやすい、ウチみたいなお店を“観光バー”って呼ぶの。最近なんか女の人とかノンケさんの方が多いっていう日もしょっちゅうあるわよ」。
――驚くほど、相場が安いのも魅力。
女性たちがハマる理由に、決定的な魅力がもう1つ。それは値段だ。
「2丁目って相場も安いのよ。普段、六本木とか銀座で飲んでいる人には、よく驚かれちゃうわ」とYOU-MAさんが言うように、こちらの『トートバッグ』ではカクテル・ビール900円、ショットチャージ600円、ボトルでのセットチャージ1700円、ボトル4500円〜…と、一般的な居酒屋とそこまで変わらない。
会社帰りにふらっと立ち寄れて、普段の飲み会の2次会としても気軽に利用できる。
――初めて会ったのに、何でも話せてしまう不思議な空間。
「2丁目で、ココほどにぎやかなところはないよ」と、常連のサラリーマン男性。彼はゲイではなく、後輩の男性と若くてきれいな部下の女性を連れて来ていた。
わたし自身「取材」と言いつつも、恋愛の相談に乗ってもらったり、逆にゲイ同士の切ない恋バナを聞いたり、ときにママの毒舌トークの餌食になったり…と、すっかりゲイバーの魅力にハマってしまっていた。しまいには歌い放題300円(!)というカラオケで、ママと一緒に踊り出す始末。
初めて会ったのになぜかとても居心地が良くて、なんでも話せてしまう。そんな、自分自身の心を丸裸にできる力が、2丁目のゲイバーにはあるのではないだろうか。
「毎日が退屈」「一歩が踏み出せない」「誰かに背中を押して欲しい」――そう思っている人にこそ、ぜひ一度訪れていただきたい、夜のパワースポット“新宿2丁目”。あなたの悩みごとも全て笑い飛ばしてくれそうな、元気いっぱいの人たちがそこには待っている。
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・恋愛相談は、新宿2丁目で聞いてもらう。
新宿2丁目「トートバッグ」
東京都新宿区2丁目11-7 第33宮庭ビルB1
Tel:03-3350-0840
営業時間:20:00〜5:00
定休日:毎週月曜日