38年間にわたるアディダスとの契約が終了し、今年からナイキのユニフォームを着用するフランス代表。パリで17日、ローラン・ブラン監督、アルー・ディアラ主将、フロラン・マルダ、ヤン・エムヴィラ、アブー・ディアビが出席し、新ユニフォームの披露会が行われた。

 新しいユニフォームは、フランス代表の代名詞である“ブルー”より深みがあり、ネイビー・ブルーとの中間といった色合い。デザインは、襟のついたポロシャツ・タイプで、ラインなどのモチーフをいっさい排して非常にシンプルな“レトロ・シック”を打ち出している。

 モデルとして登場した選手たちの反応も、「快適かつ美的。持って帰りたかったけど、ダメだと言われた」(マルダ)、「軽くて着心地がいい」(ディアビ)、「動きやすく、パフォーマンスを高めてくれそうだ」(ディアラ)、「シンプルでエレガント。着ていて気分がいい」(エムヴィラ)と上々だ。

 ブラン監督も、「サッカーにおいては、ピッチでエレガントであるに越したことはない。エレガントな装いで試合をはじめられるのはいいことだ。あとは、美しくかつ強いこと、そこに私の関心がある。シンプルでエレガントというのが、チームの特徴にもなってほしい」と上機嫌で語った。

 先のW杯では、選手、監督、連盟のエゴがぶつかり合い、醜い姿を世界にさらしてしまったフランス。真新しいユニフォームとともに心機一転し、エレガントでシンプルな、より深みのある“レ・ブルー”に生まれ変わることに期待が高まる。

 新ユニフォームに身を包んだフランスの最初の試合は、2月9日にスタッド・ド・フランス(パリ郊外サンドニ)で行なわれるブラジル戦。新しい時代の幕開けを飾るには、またとないカードだ。