北朝鮮で覚せい剤の氾濫(はんらん)が深刻な社会問題となっていることが分かった。中高生の間でも覚せい剤が氾濫しており、最近では誕生日プレゼントとして人気を集めるという。韓国の複数メディアが、北朝鮮のニュースを専門的に伝えるインターネットメディア、ディリーNK及びアメリカの自由アジア放送の報道を引用しつつ、続々と伝えた。

 北朝鮮では覚せい剤の一種である「ヒロポン」を服用する中高生が急増しており、「ヒロポン」を手に入れるために売春に走る女子学生もいるなど、事態は深刻だ。最近は誕生日のプレゼントとして覚せい剤がもっとも人気があり、「結婚式や還暦などの祝い事にも覚せい剤がお祝いとして渡されるほど広まっている」という。

 「ヒロポン」を服用する道具として、中高生らは携帯に便利なボールペンやお金を筒状にして使用することが多いという。取り締まりでそのような道具の携帯が見つかった生徒の多くは幹部や富裕層の子どもで、取り締まり側の幹部や党の上層部にも中毒者が多く、北朝鮮当局による取り締まりはあまり効果がないというのが現状だ。

 ディリーNKは「青少年の間で覚せい剤が権力と富の象徴になっている」、「党や司法機関、教育機関が合同で取り締まりを強化しているが、拡散を防ぐには力不足」などと伝えた。中高生の間で誕生日のプレゼントとして人気があるというほど蔓延(まんえん)している状態について、多くの韓国メディアは「衝撃的だ」との見方を示した。(編集担当:金志秀)



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