インテルとのチャンピオンズリーグ(CL)決勝戦まで15日。だが、バイエルン・ミュンヘンはあることに納得しておらず、怒りの声を上げている。かつてのスターで、現在監査役長を務めるウリ・ヘーネス氏が、イタリアの影響を受けすぎだとしてUEFAを批判しているのである。

これは、MFフランク・リベリに3試合の出場停止処分が科されたことを受けてのものだ。リベリはリヨンとのCL準決勝ファーストレグで、FWリサンドロ・ロペスに悪質なタックルを見舞ったとして、イタリア人のロベルト・ロゼッティ主審によって退場させられている。ヘーネス監査役長はドイツ『SID』通信に対し、次のように不満をあらわにした。

「UEFAにはイタリア人が多すぎで、彼らには彼らの利益がある。リベリを退場させた審判はイタリア人だったし、ほかにも内部で重要な役割をこなしているイタリア人はたくさんいる。だが、ドイツ陣は一人しかいない。こういった状況では、我々には支えがないんだ」

UEFAの規律委員会は5日、リベリに対する3試合の出場停止処分を確定させたが、バイエルンは処分の軽減を求め、CAS(スポーツ仲裁裁判所)に異議を申し立てることを決めている。ヘーネス監査役長は「そこでは良い可能性があると思っている」と話しているが…。