クラシコで決勝点となるゴールを挙げたペドロ。トップチーム昇格以降、大事な試合や苦しい場面でゴールを決めチームを救って来た。ディフェンス面でも前線から果敢にプレッシャーを掛け続け、ボールを奪われるとすぐにサイドのスペースを埋めるために走り続けた。

 ペドロをトップチームに昇格させたのは、3部リーグで監督と選手という関係でバルサBとして共に戦ってきたグアルディオラ監督だ。2年前にはセルヒオ・ブスケスをトップチームに昇格させ、今やスペイン代表のレギュラークラスに成長した。バルサスタイルが浸透しているスペイン代表にペドロが招集されても誰も驚きはしないだろう。

 「ペドロは不可欠な選手。成功に値する活躍をしている。もしみんながペドロのような選手なら全てを勝ち得ることができる。19か月前までは3部リーグでプレーしていた選手と共に勝利をもぎ取った」とクラシコ後の記者会見では大絶賛だった。

 カンテラ上がりの選手がトップチームでしっかりと活躍できる環境ができているバルサ。下部組織からの変わらないサッカー哲学が選手の順応を助けているのは言うまでもない。ビッククラブには世界的スター選手が揃うという傾向が強かったが、今のバルサは逆に移籍してくる選手が慣れるまで苦しむ傾向がある。ペドロの活躍は、トップチーム入りを目指す選手に希望を与えているに違いない。

(スペイン通信)